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陸軍の89式中戦車を復活
■週刊軍事情報
自衛隊の駐屯地・基地には自衛隊や旧軍に関する資料を展示して一般に開放しているところも多い。陸上自衛隊土浦駐屯地(茨城県阿見町)は銃器や火砲、車両、海軍飛行予科練習生(予科練)に関する資料が充実しており、なんと実動するのは世界に1台という日本陸軍の89式中戦車乙まである。
「たぶん全国の自衛隊の中でも質量共にトップ」(駐屯地広報援護班)という展示品は車両約30両、小火器約180丁、火砲10門以上にも及ぶ。
第2次世界大戦以前だけみても、日本にここにしかないといわれている3式中戦車(チヌ)のほか、1式機動47ミリ対戦車砲、13年式村田銃、ステン機銃(英)、PPsh―41サブマシンガン(ソ連、俗称マンドリン)など資料的価値が高いのが盛りだくさんだ。
同駐屯地には陸自で使用される装備の整備などについての教育をする「武器学校」が設置されている。だからこれほどの資料が集められているのだが、ほとんどの駐屯地・基地と違って見学当日、正門で名前を記入する程度の手続きでいつでも見学できる(火砲館などは平日のみ。小火器館は駐屯地記念祭のみ)。
問題の89式中戦車。1929年に試作車が完成した戦車で、世界に2両しか残っていないうちの1両だ。さすがにエンジンは建設機械のお古を譲り受けたものの、車体は腐食部分を補修するなどして昨年、見事復活させた。「本来の業務の合間にしたので100人近くが8―9カ月かかった」(同)という労作だ。
動かしてもらったが、かなり小型とはいえ、覆帯のキュラキュラという音は迫力。悩みは覆帯のスペアがないので、あまり動かせないことだが、11月ごろに予定される駐屯地記念祭では、昨年に続いて走り回る姿を披露したいという。
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