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日本F1の夢繋ぐ 中島一貴奮戦
スペインGPで7位に入賞! 今季2度目のポイントを獲得したウイリアムズ・トヨタの中嶋一貴。中嶋自身「これまでで一番の内容」だったと振り返るバルセロナの週末は、その着実な成長を感じさせるものだった。
予選では今季初めて、チームメイトのニコ・ロズベルグを上回る12番手。上位10台で争うQ3進出にこそ、あと一歩で届かなかったが、ウイリアムズ、ルノー、トヨタ、レッドブル、ホンダの6チームが僅差でひしめく第2グループの状況を考えれば大健闘だ。
課題だった予選一発のタイムアタックをミスなくまとめて、「今回はカズキに負けたよ…」と実力派のロズベルグをムッとさせた。
日曜日の決勝レースでもスタート直後の1コーナーでポジションを落としたものの、その後は終始、安定したペースで着実にポジションアップ。
「第2スティントの後半でもう少しラップタイムを上げられればバトンの前でゴールできた」と本人は悔しがるが、ロズベルグがリタイアを喫するなかで、チームに貴重な2ポイントをもたらして、確実な戦力となりうることを証明した。
ちなみに、F1決勝レースの前に行われたGP2シリーズ第2レースでは中嶋と同じく、トヨタの若手ドライバー育成プログラム、TDPの支援を受け、トヨタのサードドライバーも務めている小林可夢偉が、日本人としての初優勝をしてみせ、新たな世代の着実な成長を感じさせた。
スーパーアグリの危機に揺れたバルセロナで、新世代の活躍にニッポンのF1の夢を繋ぐ…。
(F1ジャーナリスト 川喜田研)

