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銃の"秘密"と暗い"大義"-『カラシニコフ自伝』
世界のテロリストが手にするAK47突撃銃。いまほどこの銃のイメージが悪い時代はないが、もとはナチス・ドイツからロシアを守るため、発明好きの26歳の軍曹カラシニコフが開発した銃だ。
本書は本人からの聞き書きで、読みどころの1つは、秘密にされていた生い立ち。1919年生まれの氏は、シベリアに強制移住させられたが、2回脱走を企て、生還。この間、銃の構造に魅せられ、独学で製造法を覚えた。銃の開発史は面白いが、それ以上にカラシニコフの半生は興味深い。
銃器設計者には“死の影”が付きまとうが、本人は「カラシニコフ銃を手にしたビン・ラディンの姿をテレビで目にするたび憤りを覚える」と話す一方、「テロリストも正しい選択をしているのだ。一番信頼できる銃を選んだという点で」と矜持を示す。 (聞き書きエレナ・ジョリー、山本知子訳、朝日新書・777円)


