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過去振り返り 回想法で脳を元気に

回想法 映画、音楽など「昭和」がブーム。ところで過去を振り返ってばかりかと思いきや、実は昔のことを思いだすことは、脳細胞を活性化して記憶力をアップさせる効果があるというのだ。

 東京・台場にある商業施設に昭和のレトロなムードを再現した「台場一丁目商店街」がある。テーマは昭和30―50年代の街並み。36の店舗には駄菓子からインベーダーゲーム、ピンクレディーやキャンディーズといった懐かしいアイドルグッズも並んでいる。教室そっくりの食堂には給食でおなじみの揚げパンが。「こんなのあったよー」と連日、若いカップルや家族連れでにぎわっている。

 「青春時代に戻れるという団塊の世代の方々をはじめ、孫、ひ孫さんを連れたお年寄りの姿も多いです。すべての世代の方々に足を運んでいただきたいですね」(広報担当者)

 じつはこうした「懐かしさ」の感覚が、脳にはある種の作用を及ぼすと考えられている。人気ソフト「昭和の脳トレ 想い出体操シリーズ」(インターチャネル・ホロン)の監修者で、脳科学に詳しい諏訪東京理科大学の篠原菊紀教授は、「ヒトが昔、体験したことなどはエピソード記憶といい、それには脳の海馬という場所が関わっています。海馬は視覚や聴覚からの情報をストーリーとしてまとめているのですが、残念ながらトシとともに衰えていきます。でも、昔のものに触れたり、もう一度呼び戻すことで海馬には良い刺激となり、脳が活性化するのです」という。

 この理論を応用した「回想法」は、近年、実際に高齢者の認知症や引きこもりの予防や治療にも取り入れられ、注目を集めている。

 「楽しかった記憶ほど残りやすく、回想することが心理的にもプラスになります。小学生低学年と思春期の頃の思い出がオススメです」(篠原教授)

 じつは「懐かしさ」にはそのほかの記憶も関係している。篠原教授は、「ヒトが生き物として刷り込まれている記憶です。原風景と呼ばれる景色や森や海を見るとホッとする、あの感覚が大切。中でもにおいの記憶は脳にとても良い刺激です。この連休、子どもや孫を連れて自然に触れるような機会があれば、子どもたちには、木のにおいを嗅がせてやるなどするといいでしょう」と話している。

投稿日: 2008年05月07日

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