この記事を読む方におすすめの記事
今!気になるレビュー
宋文洲の会社員哲学(8)仕事を趣味にしてはダメ
たまに「俺は仕事が趣味だから」と自慢する人と出会います。ご本人は良いつもりで言っているのでしょうが、私にはとてもいただけません。
どんなに好きな仕事であっても、リスクや困難と向き合わなければなりません。人間関係なども常に順調ではないはずです。仕事は所詮、自分と家族の生活を守る手段に過ぎないものです。
もちろん、もっと大きな使命感をもって仕事する人もいます。その場合、余計に仕事を趣味と言ってはなりません。使命とは「命を使う」という意味です。使命と趣味では天と地の差があります。
運良くお金をもらいながら大好きな仕事と出合う時はあります。しかし、趣味だと思った瞬間、覚悟が薄れていきます。仕事とは好き嫌いを乗り越えて結果を出すことです。「苦しみに楽しみがある」というなら納得しますが、「趣味」とは仕事を貶す言葉です。
何人に、何回、いくら強く聞かれても、私は「仕事を趣味にしてはならない」と答えます。悲しいことですが、楽しめる仕事は大した仕事ではなく、実際に世の中のためになっていないケースが多いのです。
実はもっと重要な問題があります。仕事は単なる何らかの作業や手配ではなく、その先には間違いなく顧客がいます。顧客ニーズが多様化し、激しく変化を遂げる現代では、仕事とは他人様に合わせることとほぼ同義です。大事な仕事ほど顧客に近く、他人に合わせる必要があります。「他人に合わせるのが趣味」だという人がいるのでしょうか。
現代の仕事の本質を理解したうえで「仕事が趣味」だと言う人は、2種類しかいません。仕事をしていない人と本音を言わない人です。
(ソフトブレーン創業者)
■宋文洲の会社員哲学(1)「給料の男」と「専業主婦」
■宋文洲の会社員哲学(2)社長にならない方がいい
■宋文洲の会社員哲学(3)残業はやめたほうがいい
■宋文洲の会社員哲学(4)生かして楽しむ安月給
■宋文洲の会社員哲学(5)「しきたり」を破ってみる楽しみ
■宋文洲の会社員哲学(6)「先輩」を汚してはならない
■宋文洲の会社員哲学(7)「家族サービス」をやめよう




