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『すすれ! 麺の甲子園』  椎名誠著

すすれ! 麺の甲子園 遊び心にあふれた本である。とにかく、ひたすら麺をすすりまくる。その数、33都道府県160麺を1年半かけて食べ歩いた快記録である。

 冒頭の椎名大会委員長の「麺の全国大会を開催する」との宣言文はまだいいとして、大会歌まで作詞する凝りようだ。

「♪つゆまで飲み干す激情に
 見よ雲がいく 汗に泣く
 すすれ すすれ すすれ
 麺の 麺の 甲子園」

 この歌を歌ってから開かれた厳正なる選考会で日本一の麺を決定、巻末に優勝、準優勝などおすすめ24麺の店舗データが載っている。だが、実はここに載っていない、名も知れぬ麺を片っ端から食べていく過程が面白い。

 青森のもやし、金沢の岩もずく、群馬の糸コンニャク、名古屋のくらげ…などなど。へー、そんな麺もあったのか、いつか食べてみたいものだと思わせるところが、真骨頂ではないか。  (新潮社・1470円)
 
「すすれ! 麺の甲子園」

投稿日: 2008年05月12日

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