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『すすれ! 麺の甲子園』 椎名誠著
遊び心にあふれた本である。とにかく、ひたすら麺をすすりまくる。その数、33都道府県160麺を1年半かけて食べ歩いた快記録である。
冒頭の椎名大会委員長の「麺の全国大会を開催する」との宣言文はまだいいとして、大会歌まで作詞する凝りようだ。
「♪つゆまで飲み干す激情に
見よ雲がいく 汗に泣く
すすれ すすれ すすれ
麺の 麺の 甲子園」
この歌を歌ってから開かれた厳正なる選考会で日本一の麺を決定、巻末に優勝、準優勝などおすすめ24麺の店舗データが載っている。だが、実はここに載っていない、名も知れぬ麺を片っ端から食べていく過程が面白い。
青森のもやし、金沢の岩もずく、群馬の糸コンニャク、名古屋のくらげ…などなど。へー、そんな麺もあったのか、いつか食べてみたいものだと思わせるところが、真骨頂ではないか。 (新潮社・1470円)
■「すすれ! 麺の甲子園」

