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森口博子「ポカポカ日記」(6)日野さんのライブ
飽きっぽい性格の私が友人の影響で、18才の頃からすっかりハマッたものがジャズ。初めて買ったアナログ盤「ヘレン・メリル ウィズ クリフォード・ブラウン」はビギナーにもお薦め。白人の女性ボーカリスト、ヘレンが眉間にシワを寄せ、マイクに向かって歌っているドアップのジャケット写真に、一目惚れして聴いてみましたが…。彼女のハスキーボイスとクリフォード・ブラウンの官能的なトランペットに痺れました。
当時10代の私には大人の未知の世界。「恋ば沢山して、酸いも甘いも経験したら、こんな歌が歌えるっちゃろうね」と耳年増に拍車が。「いつか私もジャズを歌いたい」と、その頃からの願いが叶い、今では定期的に銀座の老舗ジャズクラブ「スウィング」でライブをやらせて頂いております。
仕事帰りのサラリーマンの方、御夫婦、友人、恋人同士と様々なお客様が、カウンター越しの目の前で、毛穴距離の近さで聴いて下さり、この親しみある空間を一緒に創っていくのが毎回楽しみ。来て下さった皆さんが、疲れを置いて行ける時間になれば、と。今月は9日に行います。
そのスウィングに先日、ジャズトランペッターの日野皓正さんのライブを観に行きました。日頃、日野さんにはジャズの事を教えて頂いたり、日野さん作曲、私作詞の曲を日野さんのライブで歌わせて頂いたり。人生の音楽の大先輩でもありますが、とにかく日野のライブは熱い! 一音一音に魂が込められていて、とても60代と思えない程タフ! 瞬間のアドリブはエキサイティングで、正に無の精神が放出する音のドーパミン。しかもこの日、飛び入りで「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」を私、歌わせて頂いてコーフン。終わりなきチャレンジャー、日野さんのライブに是非一度触れてみては?
淡々と情熱を燃やし続けるパワーにきっと触発されるでしょう。
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もりぐち・ひろこ
歌手、女優。福岡市出身。1985年、アニメ「機動戦士Ζガンダム」の後期テーマ曲「水の星へ愛をこめて」で歌手デビュー。その後、ドラマ、舞台、バラエティーでも活躍。近年では、ジャズライブにも挑戦。
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