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消すな!! 町の喫茶店 カギは「錠前屋珈琲」
東京都江東区東陽の複合商業施設、東京イースト21にこのほど開店した喫茶店「錠前屋珈琲」を訪ねてみた。自慢じゃないが記者はコーヒーチェーン店には行かない。やれサイズはどうする、砂糖、ミルクは? と注文の仕方が面倒だからだ。そう喫茶店がいいのだ。そんな記者の探訪記をお届けしよう。
GW前にオープンしたこの店は、単においしいコーヒーが飲めるだけでなく、家でも飲みたいと思えばその豆を買って帰れる。他では味わえない希少性の高い豆をそろえ、店頭の自家焙煎機で煎(い)りたてを出してくれる。
たとえば、ブラジルからはトミオフクダ。フルーティーな甘みが特徴。コロンビアのスプレモナリーニョ、パナマのコトワリザーブ、エチオピアのモカイディドなど…いずれも600円から700円、一番高いブルーマウンテンでも930円とリーズナブルだ。
「錠前屋」という名前からカンのいい人は気づいたかもしれないが、港区に本社を置く、キーコーヒー(株)(柴田裕社長)の直営1号店である。同社のおいしいコーヒーを淹(い)れるノウハウが注ぎ込まれているから、味は折り紙付きのうえ、ほどよい価格設定といえよう。
同社経営企画部広報チームの田口賢一郎係長がいう。
「いま町にあふれているコーヒーショップで若い女性はカフェラテなどを飲んでいますが、あれはミルクや砂糖を飲んでいるようなもの。一方でトレサビリティーやフェアトレードなどにこだわりをもったストレートコーヒーを選ばれる人も多くなってきました」
さらに、「生産者のはっきりしたここでしか味わえない豆を、自家焙煎して味わっていただく。でも、頑固オヤジのマニアックな店ほど敷居は高くない。そんな店を目指しました」。
コーヒー市場は別表のように伸びているが、2006年総務省の調査では喫茶店数は約8万軒だが、10年で約2万軒減っている。チェーン以外の小規模喫茶店が年々減少しているなか、「急速に町の喫茶店が消えていますが、私どもにはそうした店を含めて3万軒に及ぶ顧客があり、活性化策として顧客にこういう店舗を提案するパイロット店の意味もあります」という使命感もあるようだ。
その意気に拍手を送りたい! より安心、ゆったりと癒やしの時間が持てる喫茶店の灯を消してなるものか。錠前屋珈琲の奮闘を祈るや切だ。
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2007年レギュラーコーヒー市場(日刊経済通信社調べ)
トータル3195億円(前年比104%)
内訳
家庭用=1275億円(同106%)
缶コーヒー用など=500億円(同106%)
業務用(喫茶店・レストラン)=1420億円(同101%)
