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奈良・吉野山での大峯千日回峰行を満行 塩沼亮潤さん
本は読まないようにしています。他の人から影響を受けるより、生活の中で浮かんできたこと、感じたことを大切にしているからです。ただ宗教関係書は1000冊ほど持っています。他人の考えに左右されなくなったら読みます。他者の主義主張に耳を傾けることは重要ですからね。
だから、これまで5、6冊しか読んでいません。貧しく、生活するだけで精一杯でしたから、中高時代もまったく。初めて読んだ本は、上田祖峯著『新釈 典座教訓』です。高校を出て出家する前に読みました。この本は、寺の料理に対する心構えを説いています。徹底的に読みました。
最近読んだのは修験者の本、山田文造著『役行者(えんのぎょうじゃ)』です。江戸時代以降、イメージが悪い修験者ですが、本当は大自然や人間のあり方を求める教えで、僧侶のあるべき姿でもあるのです。
3月に『人生生涯小僧のこころ』(致知出版)を出版しました。奈良県吉野山での大峯千日回峰行、四無行(9日間の断食、断水、不眠、不臥)などの満行、自分の半生を書いたものです。お坊さんは自分自身を作っていくもの。皆さんに喜んでいただける自分を作っていきたいですね。 (慈眼寺住職・大阿闍梨(だいあじゃり))



