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宋文洲の会社員哲学(10)群れない勇気を
毎日のように会社の仲間と飲んでいる人がいますが、これは実によくないことです。「放っておいてくれ」と言われそうですが、我慢して読んでください。
変化への適応力、子供の教育、家族関係など人生の全般にわたって、学力や才能よりも、広い視野と寛容力が重要です。この広い視野と寛容力は遺伝で受け継ぐものでもなく、学校で学ぶものでもなく、異なる人々との出会いを通じて身に付くものです。
いつもの仲間は気楽かもしれませんが、新しい刺激が1つもありません。繰り返される上司や同僚への悪口、酒の力を借りた「勇気」と「誇り」。その中で個人としての魅力が退化し、進歩という幸せが蝕まれていきます。
動物も人類もよく観察すると、だいたい弱いものが群れます。弱いから群れるのか、それとも群れるから弱いのかはよくわかりませんが、社会性と群れる根性は根本的に違います。
昨年、ミス・ユニバース世界大会では、森理世さんが日本人女性としてトップになる快挙を成し遂げました。彼女を指導してきたフランス人の先生が彼女に、あまり自分と同じような友達と付き合わないようにとアドバイスしたそうです。理由は個性を失うからだそうです。
森さんは見事に世界の頂点に立ちましたが、日本の週刊誌をはじめ、多くのおじさんから不評を買ったようです。理由は生意気だからだそうです。
日本でも個性や自立が叫ばれて久しいですが、なかなか状況が変わらないことには理由があります。それは空気を読まない勇気と群れない勇気が足りないからです。KYが批判されている今、改めて群れることの弊害について考えてほしいものです。
(ソフトブレーン創業者)
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