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宋文洲の会社員哲学(11)「男は中身」だけではない
「男なんだから格好なんか気にしない」
どちらかといえば私もこの発想を持っていました。今も本音はこれですが、格好を気にするように努力はしています。
この努力を始めるきっかけを作ってくれたのは、ある経営者の先輩でした。私のビジネスを助けようと、ある日、彼は私に提携先を紹介してくれました。その提携先の社長と面会して一緒に帰る車中で、私は友人に怒られました。「だいたいお前の名刺入れは何なんだよ。破れた名刺入れから名刺を出すなんて相手に失礼ではないか。」と。
「私は贅沢しないから使えるまで使うつもりで…それに男なので…」と釈明すると、彼はいっそう怒り出しました。
「高級ブランド品も簡単に買えるお前がわざと破れたものを使うのは自己満足だ。自分が質素だ、自分が男だという自己満足。普通の名刺入れでいいからちゃんとしたものを使えよ、それが相手への敬意の印だろう」
まさに私の深層心理を突いたこの説教は、パンチのように私の心に効きました。納得している私に彼がさらに続けました。
「だいたいこの紐が破れたカバンは…」
あれ以来、私は自分の服や小物や格好を全面的に点検しました。自分の視線ではなくファッションセンスのある家族と友人にアドバイスを求めるようになりました。時々、昔の自分を思い出しますが、恥ずかしいと思っています。
古すぎるネクタイや背広、破れた小道具、磨り減った靴底、鼻毛、フケ…。細かいようですが、気にする人にとっては大変失礼な印象を与えます。「男は中身」といいますが、外見が人に与える印象に気付かない男は、使うべきではないと思います。
(ソフトブレーン創業者)
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