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「今週のデジタルうんちく」モバゲータウン(上) ミクシィより勢いアリ
「ミクシィ」や「2ちゃんねる」など、パソコン向けが主体のコミュニティーサイトはよく知られている。あまりネットに詳しくない人でも一度はサイトを見たことがあるはず。それに対し、会員数が非常に多いにもかかわらず、意外に知られてないのが携帯サイトの「モバゲータウン」だ。3週にわたって、多くの大人には未知の存在であるモバゲーについて紹介する。
モバゲータウンはネットオークション事業などで知られるDeNA(ディー・エヌ・エー)が運営する携帯電話向けネットサービス。2006年2月にスタートし、会員数は今年4月9日に1000万人を超えた。
よく知られるミクシィは04年2月にサービスを開始し、今年3月末の会員数は1401万人。モバゲーのほうが急激に会員数を伸ばしていることがわかる。
アクセスの目安となる月間ページビュー(PV)は、ミクシィがパソコン版と携帯版合わせて今年3月末に約138億PVだったのに対し、モバゲーは今年3月に179億PVを超えた。08年3月期第4四半期の売上高はミクシィの28億1700万円に対して、モバゲータウンは51億6200万円である。
つまり、勢いとしてはミクシィを軽く超えているのだ。にもかかわらず、身の周りに会員がほとんどいないのは、それが携帯電話だけからしか接続できないサイトで、しかも携帯電話会社の公式サイト(公式メニューから接続できるサイト)ではなく、アドレスを直接入力して接続する「勝手サイト」だからだろう。
携帯電話はもちろん大人も使うが、勝手サイトのサービスはまだ若者の利用が中心。実際、モバゲーも若者が中心に集まるサイトで、会員の年齢層は10代、20代がそれぞれ4割、30代以上が2割という比率になっている。
名前からもわかるように、モバゲータウンは最初、「無料モバイルゲーム」のサービスを中核にスタートした。ただし、単なるゲームサイトではなく、ユーザーはニックネームや年齢、性別、携帯メールアドレスなどを登録して「タウン」の住人になる。登録すると、アバターという分身を1体与えられ、住む場所を決めて自分の“部屋”を持つことができる。
サイト内では、ゲームや日記、各種コミュニティーに無料で参加でき、会員同士でメッセージの交換なども行える。いずれもアバターとして活動するので、メールアドレスなどの個人情報は公開されない。
また、「ケータイ小説」や「音楽」の投稿も可能で、誰もが無料で小説を書いたり読んだり、楽曲を聞いたり聞かせたりすることができる。携帯サイト内で毎日、文化祭が行われているようなものだ。
小説は現在、40万件以上が投稿されている。中には、刑務所内での体験記や元金融業者の述懐など、興味深いノンフィクションもある。ケータイ小説のコンテストも行われており、受賞作のうち10冊が出版化され、10万部以上を売り上げたものもある。投稿音楽のほうも、サイト内オーディションで11作品がCD化され、昨年夏にはライブも開催された。
1000万人以上の人が参加する「メディア」だけに、その影響力はきわめて高い。とくに、会員の27%(約270万人)が18歳未満であるモバゲータウンの存在は、その親世代も無視できないはずだ。
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