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「今週のデジタルうんちく」モバゲータウン(中)親の知らないサービスの実体は?
開設からわずか2年2カ月で1000万人の会員を集めた携帯コミュニティーサイト「モバゲータウン」。会員の8割が10―20代、携帯電話でしか利用できない、しかも携帯キャリアの公式サイトではない―といった理由から大半の大人にはなじみの薄いサービスだが、運営するDeNAによると日本の16―17歳のおよそ5割が会員だという。つまり、高校生の2人に1人はモバゲーに入っているわけで、親の世代にも無視できないサービスだ。
■クラスの口コミで会員急増
モバゲーは「無料で携帯ゲームができるサイト」として始まった。それまでの携帯ゲームは、端末に付属しているゲームか、月額数百円の料金を支払って携帯ゲームサイトに接続して遊ぶというものだった。それが無料でできるうえ、対戦ゲームの相手やゲームランキング上位の人などにコメントやメッセージを送ることができるコミュニケーション機能が付いていたことや、自分の分身とも言えるキャラクター画像「アバター」を1体ずつ持てる点が、とくに10代の若者に受けた。たちまち、高校や中学のクラスの口コミで広まり、クラスの大半がモバゲー会員になるという現象が起きた。
こうして、しばらくは10代を中心にユーザーを増やしていたモバゲーだが、昨年、テレビCMや電車の中吊りなどを使ったプロモーションを開始する。それにより、20代以上のユーザーも増え、多くの大人たちにも認知される存在となった。
ユーザー数やアクセス数の多さが広く伝わったことで、投資家の関心も高まり、DeNAの株価も急騰した。テレビCMを流す前の昨年1月には40万円前後だった株価は現在70万円台後半と好調だ。
■パズルから3Dまで
モバゲーを体験するには、サイト(http://mbga.jp)にアクセスし、無料の会員登録を行う。ニックネーム、生年月日、性別、血液型、職業、住んでいる地域、趣味、自己紹介文などを登録すれば、100以上あるゲームをすべて無料で遊べる。
提供されているゲームは、ブロックくずしのような簡単なものから、ゴルフや釣り、右脳活性のパズルゲーム、対戦型の本格3Dゲームまでと幅広い。さらにDeNAは先月、スクウェア・エニックスやタイトー、ハドソンなどのゲームソフトメーカー6社と提携し、各社の携帯ゲームをモバゲー内で遊べる仕組みも整えた。メーカー各社は、ゲーム内で利用するアイテムに課金することで収益を狙う。
他の会員とのコミュニケーションは、前述のアバターを前面に出して行う。入会するとアバターが表示された自分の部屋(ページ)が提供されるので、そこに日記を書いたり、コメントやメッセージを送ってきた人と文章でやり取りする。
また、モバゲータウン内で利用できる通貨「モバゴールド」も入会時にもらえるので、この通貨でアバターの髪形や顔、服装、背景などを購入し、分身を着飾る。ままごとのような行為だが、大人でも意外にハマる。モバゴールドは、モバゲータウン内で広告バナーをクリックしたり、関連サイトに有料登録すると増やせるので、せっせと稼ぐ人も多い。これにより、モバゲーの広告収入も増えるという仕組みだ。
モバゲータウン内では、ゲームやメッセージのやり取りのほかに、共通の趣味や話題別に集まる「サークル活動」、携帯小説や音楽の投稿も盛んに行われている。大人たちの知らない世界がケータイの中に広がっているのだ。
■「今週のデジタルうんちく」モバゲータウン(上)ミクシィより勢いアリ
