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退屈とどう向き合うか 『退屈力』齋藤孝著

退屈力 人生はつまるところ苦痛と退屈の連続と言ったのは、確かドイツの哲学者、ショーペンハウアー。実際、退屈にさいなまれているのは、引退した人ばかりではないだろう。

 現代人のほとんどが、退屈に苦しめられているにもかかわらず、退屈について、これまで真剣に考えられることは少なかった。

 この内なる敵とどう向きあえばいいのか。著者は退屈という身近で不思議な現象を探究し、「退屈力」という概念を世に出したいという気持ちで本書を記したという。

 本書では、イギリスの数学者、バートランド・ラッセルの「退屈の反対は快楽ではなく、興奮である」という考え方を引用し、生活のバランスをとるためには興奮欲のほかに、退屈力の導入を主張する。

 退屈に陥ることを恐れるのではなく、退屈が当たり前と思えるようになると、気持ちに余裕が生まれるかもしれない。  (文春新書・756円)


「退屈力」

投稿日: 2008年05月31日

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