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「今日は何の日」1983年6月28日沖雅也自殺
1983(昭和58)年6月28日朝、甘いマスクで人気だった俳優、沖雅也が東京・新宿の京王プラザホテル47階(地上170メートル)の非常階段からガードマンの制止を振り切って飛び降り、即死した。31歳だった。
沖はホテルの部屋に養父にあてた「おやじ涅槃(ねはん)で待ってる」というナゾの遺書を残していた。
旧日活の俳優からスタート。石原裕次郎主演の「太陽にほえろ!」の“スコッチ刑事”などで人気者になったが、周囲に気を配りすぎるところがあり、死の3年前には極度のノイローゼになったこともあった。
夕刊フジは沖の遺書にあった《人は病む。いつかは老いる、死をまぬかれることはできない。若さも健康も、生きていることも、どんな意味があるというのか》という個所に注目。翌29日、1面で自殺のナゾを追った。
強烈なナルシシストだった沖は、二枚目役者としての行き詰まりに悩み、死の美学を意識したのではないか―と指摘。
そこには《肉体の滅びゆくのを恐れた作家・三島由紀夫の男の美学》や、《カッコいいものがカッコいいうちに》と猟銃自殺した田宮二郎らと共通のものがうかがえる、と分析している。

