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甲斐崎圭さんと読書―F・フォーサイス、藤沢周平に感嘆

甲斐崎圭さん 本は大好きです。小学生時代は芥川龍之介の『羅生門』など本格的な作品を意味はわからずに面白がって読んでいました。本好きが高じて、大学生のとき、時代物めいたものを創作、「小説現代」の懸賞小説に応募し、入選したことがあります。

 もともと自然が好きで文章も書ける今の仕事についたのですが、そのころ読んだのがスパイ小説の大御所、F・フォーサイス。『アヴェンジャー』という作品が印象に残っています。復讐者という意味で、敵との駆け引きに長けた主人公は、僕にはない才能だと感嘆しました。

 最近、読んでいるのが藤沢周平。今の人間が失いつつある人情が描かれている世界にひかれます。特に『用心棒日月抄』は面白く、シリーズ最終作の『凶刃』のどんでん返しは鮮やかですね。

 2年前、三重県尾鷲市に居を構えました。山が深く、目の前は海で、山歩きや渓流釣りにも適しています。正しく評価されていないものを書きたくて、以前に『紀州犬』を、今、『もうひとつの熊野古道』を執筆中。村史や町史を読みふける日々です。  (紀行作家)

投稿日: 2008年06月02日

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