この記事を読む方におすすめの記事
今!気になるレビュー
"リリーフ投手"ジェネリックの起用法
この春から院外薬局では原則、価格の安いジェネリック(後発薬)をすすめることになったが、飲み慣れている先発薬からの切り替えには不安の声も。「同じ成分、同じ効き目」が強調されるが実際のところどうなのか。
「平均で半値。安い分、効き目も悪いと思い込んでいる人もいるでしょうね」と話すのは、日本ジェネリック医薬品学会理事長で国際医療福祉大学三田病院副院長の武藤正樹医師。先発薬の特許が切れ、開発コストがかからないのがジェネリックの安さの理由だが、有効成分は同じでも製造工程や薬を固めたりする添加物などは異なる。厳密には、その部分で“効き方”に若干の違いがあることは確かなようだ。
「どの薬にもいえることだが、効き目のストライクゾーンには幅があって、一定の治療域に入っていても投げるピッチャー(飲む薬)によって球スジ(効き方)が違う」
たとえれば病気という強打者を空振り三振に討ち取るのに、内角低めで攻めるのか、それとも外角高めで攻めるのか、結果的は同じだがその持ち味の違い。中には即効性に優れた剛速球右腕もいれば、スローカーブを得意とする左腕もいる。
先発ピッチャーの球質に慣れている捕手にとっては、はじめて受けるピッチャーの球は少々不安。
だが、後発ルーキーは契約金が格安。もしエース級の働きをすれば、財政難にあえぐチームにとっては掘り出し物だ。
必ずしも先発ピッチャーだけが自分にとって相性ピッタリのエースとは限らない。その人材探しには、「いま『分割調剤』ができるので、先発薬を飲んでいる人は後発薬に1―2週間ほど切り替えて効き目を試してみてもいい」と武藤医師。ピッチングコーチである薬剤師の説明を十分に聞いて、投薬の名監督ぶりを発揮してみてはいかが。


