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悪酔い-飲めない酒を続けているとウェルニッケ脳症の危険が

悪酔い Kさん(35)は最近周囲の評判が悪い。飲みに行っても変な酔い方をして、周囲に迷惑をかけるのだ。しかし、そんなKさんにも、人知れぬ悩みがあるようだ。

 これまで定職を持たなかったKさん。主にアルバイトで生計を立ててきた。少し前にひょんなことから手伝ったある裏ビジネスが当たって、思わぬ大金が転がり込んできた。それでしばらくは遊んで暮らしていたという。

 「もともと酒は強い方ではなかったけれど、それでも荒れることはなかった。あの頃は羽振りがよかったからね…」とは友人の談。しかし、最近の彼は人が変わってしまった。

 じつはKさん、にわかに手にした大金も底をつき、最近またアルバイトを始めた。しかし、一度は怠惰な生活に浸った身。そうは簡単に労働意欲もわかないようだ。

 飲み始めてしばらくすると伏し目がちになり、顔色も悪くなる。脂汗をかいたり吐くことも多いが、一番目につくのは周囲の仲間に絡んだり店員に悪態をつくなどの行儀の悪さだ。

 専門家はどう見るか。キッコーマン総合病院副院長の三上繁医師はこう解説する。

 「精神的なストレスを抱えていれば、それだけで代謝機能は低下します。元がお酒の強い人ならそれでもどうにかしのげますが、弱い人ならアルコールを分解する力も衰えているので悪酔いするのも当然のこと」

 友人の話では、生活への不安もさることながら、お金のある時に付き合い始めた女性にまでフラれたことで、彼のストレスは極限に達してしまったらしい。飲めない酒に走る気もわかるが、変な荒れ方をする彼に嫌気がさした友人たちは、徐々に遠ざかっていく。

 「元のストレスを断つしかありません。またこうした飲み方を続けていると、ウェルニッケ脳症という重大疾患に至る危険性もあるので、せめて酒のさかなにはビタミンB群の豊富なものを食べてほしい」と三上医師。

 ビタミンB群が多いといえば、イワシやカツオ、カキ、レバーなど。でも、いまの彼に、そんなものを注文する余裕はない…。

投稿日: 2008年06月03日

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