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お茶して話そう
仕事の合間の
ほっと一息
一杯のお茶で
花咲く会話

英国といえば紅茶。
最近、どこにでも存在するシアトル系のコーヒー店も人気のようですが、英国ではまだ紅茶が定番のようです。
伊丹十三氏の著書の中で英国式正しい紅茶のいれ方が記してあって、私はそれをずっと信じてきた。
氏曰く、英国は酪農国なので、牛乳が濃い。朝配達されるそれの上澄みのクリームの部分は猫にやり、紅茶のカップにまず最初に牛乳を注ぎ硬水を沸騰させた湯で紅茶を注ぐ、とある。
今回、英国を訪れて本当にそうなのか英国人のいれる紅茶をじっくり観察してみた。
レコーディングスタジオに籠って作業している私たちに英国人のエンジニアが一定の時間に「お茶にしないか?」と呼びかける。大抵息詰まったりしている頃合いなものだから絶妙のタイミングだ。
いれ方を観察すると、220Vの電圧の電気ポットで一気に水道水を沸騰させ、人数分のマグカップにティーバッグを各々入れる。いかにも濃厚そうな牛乳を、上澄みは猫にはあげていなかったけれど、まず先に注ぎ、スプーン一杯のブラウンシュガーを入れていた。マグカップで一日に飲むお茶の量は4―5杯は下らない。お茶のお供には大きな缶に入った小麦胚芽たっぷりのマクビティビスケット。カップ片手にそれをつまみながら、天気や趣味の話、冗談を交えて笑いが絶えない休息時間。
仕事ばかりしていると、年齢や立場の壁ばかりが出来てしまって、コミュニケーションが希薄になりがち。
日本は会社帰り、“居酒屋の世界”が待っているけれど、英国人はパブではサッカー観戦。
カップ片手に会話すること。仕事の合間のそんな余裕。必要ではないでしょうか?

