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『葡萄酒か、さもなくば銃弾を』手嶋龍一著
9・11米中枢テロのとき、画面に出ずっぱりでワシントンからのリポートを送り続けたキャスター氏は、文筆家としても、なかなか優れた腕前を持っているらしい。ケネディ、レーガン、クリントン、キッシンジャー、コール、小泉純一郎、そして小沢一郎…、世界各国の大物政治家たちを、洒脱な文章に“とっておきの情報”をまぶせて斬ってみる。
今をときめくバラク・オバマ氏と米連邦議事堂内のミニ地下鉄車内で偶然、隣り合わせる場面が秀逸だ。初対面の日本人ジャーナリストの質問に、サラリと答えて去っていく姿が何ともカッコイイ。取材の時間に3時間も遅れてきたのに、「時間は10分だ」と開き直るキッシンジャー。ワシントン政界の“奥座敷”として知られた高級フレンチレストラン「リヨン・ドール」のエピソードも興味深い。国際政治の舞台裏を垣間見れる1冊。 (新潮社・1785円)
