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『爆笑問題の(笑) お笑い時事解説2007~2008』爆笑問題著
最近の「爆笑問題」の存在感ときたら、画面に出てくるだけで、ある種の「凄味」さえ感じさせる。特に太田光は、明らかに、お笑い芸人の枠を超えた“立ち位置”に入り込みたがっているのがアリアリだ。
本書は、週刊誌での二人の「誌上ライブ」をまとめたもの。テーマは政治から国際問題、芸術にまで及ぶ。おちゃらけにボケをかまし、適当に「毒」をまぶしながらも、物事の見方はなかなかスルドイ。
太田は高校時代、「友達ができず、ほとんどの時間、独りで本を読んで過ごした」ことを自著などで打ち明けているが、本書のトークでも、文学や映画に話が及ぶと、評論家顔負けの造詣の深さである。「昭和ブーム」に火をつけた映画「ALWAYS 三丁目の夕日」のノスタルジアの虚構性をクールに指摘するあたり、タダモノではない。一味違う芸人本である。(集英社・1155円)

