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『生きるコント』大宮エリーさん-才女の自虐ネタがウケ…
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会社生活をパロディーにしたNHKのバラエティー番組「サラリーマンNEO」で放送作家として注目を集め、映画監督、CMディレクターなどマルチな才能を発揮する大宮エリーさんがエッセー『生きるコント』で作家デビューをはたした。独創的なアイデアで多くの話題作を発表するが、本作ではどこか間抜けで不幸な日常を自虐ネタで笑わせる。天然なのか計算か。才女の素顔をのぞいてみた
――連載のきっかけは
「そもそもは会社員時代から酒場や職場で話していた失敗談が元。リオのカーニバルでブラジルに行ったとき、ビキニで突っ走った話なんかもそうです。話すたびにいろんな人に面白がられて、会う人ごとに『あの話してくれ』といわれる。それが何回も続くものだからそれならいっそ本にしたらどうかな、と」
――自虐ネタが面白い
「自宅の玄関にピンクのポルシェが止まっているんですけど、あるヘアメイクさんから『車が君を選んだ』と譲ってもらったもの。でも、私は肝心の免許がない。全然乗らないので、バッテリーが何度も上がって修理代だけでエライ金額に。一時が万事この調子。人のことを分析したりするのは得意なんですけど、自分のことはてんでダメ。何でも後先考えずやってみて、血を流して初めてわかるんです。『あっ、これは私にはできないっ』て」
――笑いもありながら、「オカン」とのエピソードはホロッとさせるイイ話。作風は幅広い。
「目指したのは落語みたいな一話完結の小咄。サラリーマンが飲み屋で話題にできるような。読者にイメージを限定されたくないから、テーマは意識的に変えた。脳科学者の茂木健一郎さんも読んでくれていて、『ワンパターンじゃない所がいい』と言っていただいた。最高の誉め言葉です」
――やることなすことうまくいく
「いや…そうでもないですよ。挫折だらけ。本当は薬学部で研究者を目指してたんですけど、ダメで会社勤めも途中でドロップアウト。ただ、やるなら楽しまないと損だと思っているし、基本に『笑わせたい』というサービス精神があるんです」
――初めての連載が『週刊文春』というのも驚き
「割と“ど真ん中”が好きなので、いきなりオヤジメディアの大メジャーでやるのも『オモロイ』か、と。基本的にビビリなんで、中途半端なハードルだと飲まれちゃう。けど、高すぎるハードルだと笑えてくる。やっぱり根が大阪人なものだから、『そこまで、やるか。アホやな』といわれたい」
――次に何をするかが楽しみ
「そうですね、次はテレビドラマを作りたい。三国志なみの叙事詩でトレンディードラマ。想像もつかないでしょ。うふふ」
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おおみや・えみー
1975年大阪府生まれ。東大薬学部卒。電通に入社し、おもにCMディレクターとして話題作を手がける。2006年に独立。映画監督、脚本家などマルチに活躍。放送作家で参加したNHKテレビ番組「サラリーマンNEO」が注目を浴びる。「生きるコント」は現在も雑誌で連載中。
