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「世は満腹ぢゃ」海軍・肉ジャガで女心をわしづかみ
■魚柄仁之助・世は満腹じゃ
「君の手作りの肉ジャガを食べたいなあ」と彼女に言った兄ちゃんが、「肉じゃがなんか作れないしぃ~」の一言で撃退されて、うちにやってきました。
あ~情けない! 肉ジャガという物、かつては帝国海軍における名物料理だったんですぞ。日本男子たるもの、海軍式肉ジャガで、肉ジャガも作れぬオナゴの乙女心をぐわしっとつかみとってみようではないかっ。
ジャガ芋の皮をむいて 1 / 4に切る。乱切りの玉葱が 1 / 2ケ分、牛肉の切り落とし30~50グラム、これをサラダ油を敷いた鍋でサッと炒める。牛肉の色が変わったら、お玉 1 / 2の醤油と同量のみりんを加えて、焦げないように弱火にしてかきまぜる。すぐにジャガ芋、玉葱が醤油色になるので、そこでひたひたになるくらいの水を入れる。後は蓋をして弱火で20分程煮れば肉ジャガができるのでした。
肉ジャガはそもそも東郷平八郎が英国留学中に知ったジャガ芋シチューを日本風にアレンジしたものと言われております。東郷→海軍→呉→広島というこじつけで今回の酒は広島の「亀齢 辛口純米無濾過原酒」(亀齢酒造 電話 082 ・ 422 ・ 2171)でございます。甘辛く煮た肉ジャガによく合うんだ、この酒が。きざみ葱と七味をたっぷりかけた肉ジャガは酒にも飯にもいいのです。
この、最初に醤油とみりんで味を付けといてから煮るという作り方は、今日ではあまりやる人もいないけど、料理時間を短くする意味ではなかなかよろしい。グツグツやんなくてもすぐに味がしみ込むのです。さすが海軍、料理も臨戦体制ってとこですか。
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