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「今週のデジタルうんちく」ソーシャルブックマーク(上)情報源として共有
今週から3回に分けて「ソーシャルブックマーク(Social Bookmark)」(以下、SBM)について紹介する。SBMとは、気になるウェブページをネット上に登録(ブックマーク)できるサービスで、登録した自分だけでなく他のネットユーザーもその登録内容を閲覧できる。いわばブックマークを「共有」するサービスだ。
よく使うページをブラウザソフトの「お気に入り」などに登録することはネットユーザーなら誰しも行っているだろう。その機能をネット上で実現したのが「オンラインブックマーク」。登録したページのアドレス(URL)はブラウザソフトの中ではなく、サービス提供者のサーバーコンピューターに保存されるので、ネットにつないだパソコンなら端末を選ばず、どこからでも「お気に入り」を参照できる。
このオンラインブックマークを他のユーザーにも公開し、自分や他のネットユーザーがどんなページに興味を持っているかを知ることができるのがSBMのサービスだ。
たとえば、自分と同じページを登録している他人が、他にどんなページを登録しているのかが分かれば、興味の奥行きをさらに深められる。また、SBMには登録時にそのページについての短いコメントを付けられる機能もあるので、他人がそのページにどんな感想を抱いているのかも分かる。さらに、「タグ」と呼ばれる分類用の単語やフレーズも公開されており、タグをもとに話題のサイトを探すという使い方もできる。
日本の代表的なSBMサービスは「はてなブックマーク」や「Buzzurl(バザール)」など。世界的に有名なのは、SBMの元祖で米ヤフーが買収した「del・icio・us(デリーシャス)」だ。
たとえば、「夕刊フジBLOG」のトップページを「はてなブックマーク」にブックマークしている人は58人いるということが分かり、その58人のうちの1人は「企業、ニュース、エンタメ」などをタグとして使っている。この人は他に海外の新聞の翻訳サイトや旅行、料理などのサイトをブックマークしている。また、「仕事術、プレゼンテーション、便利」などをタグにしている人は、管理ツールのサイトやプレゼン・議論の方法のサイトなどを登録している―といったことが、たちどころに分かる。
つまり、同じページをブックマークしている人が分かれば、それをもとに自分が関心を持ちそうなページ(テーマ)をピンポイントで見つけることができるのだ。これがネットによる「集合知」であり、「ウェブ2・0」と言われるものの具体例である。
SBMのユーザーは、タグからのページ検索もよく行う。試しに「はてなブックマーク」の「これはすごい」というタグがついたページを見てみると、「台風でも大丈夫な傘」「コピペしたリポート、ばれちゃうぞ 検出ソフト開発」など、ユーザーが『これはすごい』と感じた情報が一覧で表示される。
このように、SBMは仕事や趣味の情報源として、きわめて有用だ。半面、登録無料で匿名性が高いことから荒れた使われ方をされることもある。次回はさらに詳しく、その中身を紹介する。
