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『官僚批判』寺脇研著
世の中には、自分の国やかつていた組織、会社をさんざんっぱら批判して“メシの種”にしている人がいるが、大抵そこには「私怨」が潜んでいるものだ。
本書の著者である文科省の元キャリア官僚は、「ゆとり教育」の旗振り役として一度はメディアの脚光を浴びながら、政権が代わったがために「ゆとり教育」が学力低下の元凶と批判され、スケープゴートとして、左遷されたと“思い込んでいる”ようだ。
実際、そういう側面もあったかもしれないが、本書の内容のほとんどが「役人時代の手柄話」で占められた挙句、「本当は局長になりたかった」というのでは本音が透けて見えてしまう。そして「生涯教育振興法」などという、さして必要もない法律をつくるために、他省庁と半年間も消耗戦を続けるのがキャリア官僚の仕事だというのなら、やっぱり「霞ヶ関」など解体した方がいい。 (講談社・1470円)
