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ウロウロ、バタバタ… むずむず脚症候群
「むずむず脚病」をご存じだろうか。名前は実にユーモラスだが、裏腹にその実態は、不眠、仕事ができないなど日常生活に大きな支障が出るほど深刻だ。サラリーマンにも多いという、ある日突然襲って来るこの病とは―。
■症状
「脳の神経系の不調によるもので、貧血との関連などがいわれていますが、原因ははっきりしていません。人口の3%程度が発症していると推定されています」と、杏林大学医学部精神神経科の古賀良彦教授。
病名のとおり、脚がムズムズしてジッとしていられなくなる。歩き回ったり、脚をバタバタさせたり、はいずり回ったり。しかも、初期段階では、その症状は夜間に現れる。
「患者さん本人は眠れなくなり、睡眠不足に陥り体力的にも非常に辛い。さらに奥さんなど隣で寝ているパートナーも、目が覚めてしまうし、なんとかしたいと思っても、どうにもならないのです」とかなりタチが悪い。
さらに悪化すると、昼間にも症状が現れるようになるという。会議や商談中に、ムズムズしてたまらなくなり、立ち上がってウロウロしたり…と仕事にも悪影響を及ぼすことに。
■治療
残念ながら、このむずむず脚症候群の治療薬はない。今のところは抗パーキンソン薬が代用され、ある程度症状の改善に役立っているが、根治には至っていない。現在、数種類の薬の治験が行われており、将来に期待がかかる。
「むずむず脚症候群の薬は、近視の方がメガネをかけるのと同じようなもの」(古賀教授)
いずれにしても、症状が出たならば早めに食い止めることが肝心。な~んか脚がムズムズするなと感じたら、早めに専門医を受診することが大切だ。
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患者会発足
「むずむず脚症候群」は、まだまだ認知度が低い。それゆえに、これまでその症状に1人で苦しんできた患者も多かった。そうした中、今月2日に「むずむず脚症候群友の会」が発足した。
代表の良永信男さん(70)も、約10年前に発症。ひと晩中歩き回らざるを得ない状態になり、翌月から4つの病院を転々とした。椎間板(ついかんばん)ヘルニアによる不眠症と断定され、レーザー手術まで受けたものの、症状は全く良くならなかったそうだ。
「適切な治療を受けられず、たいへんな苦しみを味わいました。同じような思いをしている患者さんを1人でも救うきっかけになれば」と良永さん。今後は、HPやホットライン開設などの認知活動や、勉強会などを開いていくという。
