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魚柄仁之助の「貝の旨味たっぷりムキ身カレー」

■魚柄仁之助・世は満腹じゃ
魚柄仁之助
 さざえのカレーって知ってるう? 島根県隠岐郡海士(あま)町という島の人達は、あたり前のごとくカレーにサザエを入れるのです。ハテ、何でだろう? 答えはカーンタン、いっぱいとれるからなのだ。

 カレーはインドから英国を経て日本に伝わった料理だが、日本人はあっちゅう間にカレーを和食に改造しちゃったんですな。昭和初期の料理本を見ていたら「干鱈のカレー煮」なんちゅうワカラン料理も登場しておった。

 そんな和食カレーの中でいちおしなのがアサリのムキ身カレーなのだ。野菜を油で炒めてから煮つめるのはフツーのカレーと同じでして、最後にムキ身を入れ、カレールーをとかして仕上げるのです。ムキ身は煮つめるとかたくなるので最後に入れるのだが、それでも十分に貝の旨味がただようのでありました。

 ルーもできればバターで小麦粉とカレー粉を炒めたのを使って欲しい。いかにも昔のおかあさんのカレーって感じになるのです。

 さて、カレーを食べる前の食前酒としてうってつけなのが佐賀の実力派「七田 純米吟醸無濾過原酒」(天山酒造 電話0952 ・73 ・3141)であります。ふくよか~な味なんだが、飲んだ後口のスッキリ感がすばらしい。冷酒で1合もやると食欲がメキメキしてくるのぢゃ。

 おいさんはムキ身カレーのムキ身だけをはしでつまみ出し、そいつを肴にして七田をくぴくぴやったのでした。おつまみとなるとやっぱりカレールーは自作のものがよろしい。で、カレーライスを食べる時になると、すでにムキ身はなくなってしもうて、ムキ身カレーのムキ身「抜き」になっちゃった。

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投稿日: 2008年06月18日

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