この記事を読む方におすすめの記事
今!気になるレビュー
『アナタが裁判員になったら…』 ウインドゲイト緑著
日本でも来年7月から、いよいよ裁判員制度がスタートする。本書は“先輩格”のアメリカで、図らずもラスベガス売春婦連続レイプ裁判の陪審員に選ばれてしまった著者夫妻のテンヤワンヤぶりを描いたドキュメンタリー。何とか陪審員になることから逃れようと、あれやこれや理由を考え出したり、「子供の学校から呼び出された」といって昼休みから戻ってこない主婦がいたり…。日本でも裁判員制度が始まれば「かくや」と思わせるエピソードがてんこ盛りだ。
アメリカの陪審員による評決は「全員一致」が原則(日本の裁判員制度は、多数決も可)。1人でも意見が違うと、評決不可能となり、裁判は流れてしまう。だから、「私は早く帰りたいのよ」と言って、違う意見を出そうとした陪審員を強引に押し切ろうとする人まで出てくる。結構“エエ加減”ではないか。法律の素人である市民参加の裁判の危うさがよく分かる。(扶桑社・1365円)
