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「週刊 軍事情報」「さめ肌」艦艇の驚異的省エネ効果
■週刊軍事情報
北京五輪でメダルを狙う日本水泳陣を悩ませている水着問題。8年前のシドニー五輪ではさめ肌水着が話題をさらった。「さめ肌」は水の抵抗を減らすことから水着に応用されたのだが、艦艇での応用も研究されている。
「さめ肌」軍艦の研究を進めているのは米海軍とフロリダ大のアンソニー・ブレナン教授。さめ肌は水の抵抗を減らすと同時に、フジツボ、イガイ、藻類などの生物の付着を防ぐ点が注目されている。実は艦艇だけでなく大半の魚やクジラなどにもフジツボなどの生物が付着しているが、サメはそれがない。秘密はサメのうろこに象牙質の小さな突起があり、しかもうろこがお互いに曲がること。
そこで艦艇の喫水線下を“さめ肌”にすれば生物などが付着しないという発想だが、さめ肌船底は「ゲイター・シャーコート」と呼ばれ、プラスチックとゴムでできている「シャークレット」という突起が付いた15ミクロン前後のひし形の“うろこ”からなる。低電圧電流を流してシャークレットが飛び出したり引っ込んだりすることで付着を防ぐ。
これまでの実験では船底に付く藻類を最大で85%減らしたというから、効果抜群だ。現在、フロリダ、ハワイ、カリフォルニアなどで試験運用中。「これまでのところ驚くべき好結果が出ている」と米軍関係者。
フジツボなどの生物が喫水線下に付着すると流体抵抗は15%も増大する。米海軍は艦艇用に毎年約6億ドルもの燃料を使っているが、このうち少なくとも5000万ドルは生物の付着により増加しているとみられている。現在でも生物を付きにくくする朱色の塗料(銅化合物配合)が船底に塗られているが、1―2年おきに潜水夫が除去作業しており、費用も毎年5000万ドルほどという。
技術的には数年で実用化とみられており、これで海軍も地球温暖化防止に一役買える!? というのは冗談だが、艦艇や車両などの燃料使用量を減らせば兵站への負担も軽くなるだけに、兵器だって省エネはあだやおろそかにできないのだ。
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