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「言葉のタネ明かし」詠まなさそうだ-正誤は簡単につかなさそうで…
「このコラム、まるで面白くないから誰も読まなさそうだ」。えっ、誰がそんなことを言ってるのですか? ま、それはともかく、この「読まなさそうだ」という言い方はいったい、正しいのか、誤りなのか…。そこでまず、「そうだ」という様態の助動詞について一般的な「接続のルール」を挙げてみよう。
(1)形容詞には、その語幹に「そうだ」が付く。「悲しい」は、語幹が「悲し」だから、「悲しそうだ」となるのが一般的である。
(2)形容詞であっても、語幹が1音節の「よい」「ない」に限っては、「さ」が入り、「よさそうだ」「なさそうだ」という。
(3)動詞に打ち消しの助動詞「ない」が付いている場合は、「さ」を入れないのが普通である。「読まない」は、動詞「読む」に打ち消しの助動詞「ない」が付いたものだから、「さ」を入れずに「読まなそうだ」となる。同じような例としては「知らなそうだ」「(雨は)降らなそうだ」などがある。
では「読まなさそうだ」「知らなさそうだ」は間違いかといえば、明確にそこまでは言えず、右記(2)の「なさそうだ」にひきずられた語形として容認する国語研究者もいる。
各種国語辞書の間でも解説にはばらつきが見られ、正誤の判断は簡単につかなさそうである。
(産経新聞大阪編集局校閲部長 清湖口敏)
■その他の「言葉のタネ明かし」
「無人島」 「拉致」 「ぞっとしない」 「死亡」 「伸るか反るか」 「汚名挽回」 「蛙の子」 「嘘」 「悲喜こもごも」


