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モ~すぐ食卓へ!? 体細胞クローン牛大検証

 「このすきやき肉、うまいな」「それ、体細胞クローン牛よ」―。近い将来、こんな会話が食卓で交わされる!? 世界的な食糧危機時代の助っ人候補として注目されているのが体細胞クローン牛だ。今春から内閣府食品安全委員会の審議もスタート。数年以内の流通の可能性も出てきたが、安全性、味、値段はどうなのか?

 体細胞ク牛販売までのシナリオはこうだ。

 20XX年、全国の畜産研究関連機関から提供された健康な黒毛和牛など高級ブランド牛の皮膚や筋肉から、しかるべき技術で作られた「クローン胚」が有料で繁殖農家に配られ、雌牛のおなかに移植される。約280日で子牛誕生。ここから先は一般牛(人工授精などで生まれた牛で、食用肉の99%が該当)同様、子牛は肥育農家で肥育され、生後約30カ月、体重約700キロに成長したところで食肉として市場へ。肉や乳がスーパーマーケットなどで売られるが、値段は一般和牛と同じ見込みだという。

 試食経験のある関係者によれば、「サシの入り方といい味といい、普通の牛と同じ、うまい」そうだ。

 肝心の安全性については現在、厚生労働省の依頼で内閣府食品安全委員会が審議中。だがそれに先立ち、体細胞ク牛の研究をしている農業・食品農産技術総合研究機構畜産草地研究所が「体細胞ク牛と一般の牛との間に、生物学的な差異は認められない」と、乳や肉の栄養分分析などは同じとする“お墨付き”を与えている。外国はどうか。
 「すでに米FDA(食品医薬品局)やEFSA(欧州食品安全機関)でも『差異なし』との結論が出ています」(厚労省)

 日本でも欧米の動きと機運をにらみ、市場開放の時期を決めるとの見方が強まっており、数年以内の可能性もある。

 すでに、受精卵から作られる受精卵クローン牛は1993年以降316頭の出荷が確認され、量は少ないが、「Cビーフ」などの名で売られている。それに対して、体細胞ク牛が作られるのは別表のようなメリットが期待できるから。ただ、関係機関によると「一般牛5・5%、受精卵ク牛15%、体細胞ク牛31%で、今後万全な健康ク牛を作るには体細胞核を受精卵と同じ状態にする技術の向上が必要です」と、課題が残るという。

 健康なドナー牛から健康でおいしいク牛肉を―国や関連機関はPRも含めた説明会を重ねているが、実際に流通となったら、店頭でのク牛表示は不可欠。食べる・食べないは消費者の判断なのだから。記者? 安全だとわかれば理屈ではBSEなど持病のない体細胞ク牛を食べてみたいが…。
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 (1)体細胞クローン牛 コピーしたい(ドナー)牛の皮膚や筋肉など体細胞を、別の牛の核を抜いた未受精卵に入れてつくったクローン胚を代理母牛のおなかに返し誕生させた牛。98年、わが国が世界で初めて誕生させた。全国44の試験・研究機関で551頭(08年3月現在)誕生。

 (2)受精卵クローン牛
受精後数日で16―32個に分割した受精卵の細胞をバラバラにし、そのひとつを別の牛の核を抜いた未受精卵に入れてつくったクローン胚を代理母牛のおなかに返し出産させた牛。

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体細胞クローン牛のメリット
☆ドナー牛と同じ肉質・乳質と乳量を生産
☆冷凍保存した体細胞から、必要に応じて複数誕生させられる

現時点での課題
★作成の技術向上とその影響の明確化
★新生子の死亡率が高い
★生産効率が低く、収益が見込めない
★消費者や生産者の拒絶反応

投稿日: 2008年06月27日

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