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洞口依子「おつかれさま」心地良いシュールな世界

■洞口依子、おつかれさま
 やってきた恐竜
 街破壊
 迎え打つ私
 サイキック

洞口依子 この詩は私がハマっているバンド・相対性理論のアルバム『シフォン主義』のスマトラ警備隊から引用したもので、最近流行の女の子3人組(パフューム)といい、シュールな歌詞が特徴の楽曲が80年代に一世風靡したニューウェイブテクノ的で気になっている。

 印象深く耳に残る歌詞は自動筆記するように羅列し、想像力を掻き立たせ、現実と非現実の狭間で起きるシュールな世界へ導いてくれる。シュールレアリスムの心地良さは、みんなが思っている現実だけが現実ではなく、内面にあるものも存在しうる、自分の想像の夢の中にある現実で消化することだが、最近そんな現実がなくて淋しい。

 ワーキングプアの波の中、現実逃避したくなる自分。想像力は乏しく、感じたことを夢の中で消化出来ず、短絡的な行動を起こすだけで悲惨な事件が勃発する歪んだ現実。

 想像力の貧困さ、社会へのアンチテーゼの貧弱さ。

 例えば、全共闘の時代には若者は世情に、社会に、モラルに、権力に、投石しアジり、籠城したのに。現代は無差別に白昼の街中の罪なき隣人を殺めてしまう。

 時代背景はあるけれど、読み続けられている書物や絵画や音楽がそうだと言うように、人間の本質はそれほど変化しないと思う。

 単に今の時代の風潮が想像力の貧困さやそれを夢の中で消化出来る能力に乏しいだけなのかもしれない。

 私はだから音楽を、絵画を、本を、貪る。そしてそれを閉じて眠る瞬間が一番好きだ。今夜はどんな夢の世界へ行けるのだろうかと、ワクワクするから。
 

投稿日: 2008年07月18日

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