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大前研一のIT時評「ソフトバンクモバイルはiPhoneで勝てるか」
テーマ2:ソフトバンクモバイルは米アップルの携帯電話機「iPhone 3G」を7月11日に発売すると発表した。好調なソフトバンクが欧米の大ヒット機種を確保し、最大手のNTTドコモに挑む構図だ。
私は日本ではiPhoneそのものに魅力がなく、それほど伸びないだろうと思っています。iPhoneは発売から1年たちますが、いま世界でも600万台ぐらいの売り上げで、当初の予想に比べると少ない。また、携帯電話会社やコンテンツ提供者に対するアップルの取り分が大きすぎるのも問題です。
私も、自分たちが作ったコンテンツをiTunesストアを通じてiPodに流したいのですが、売り上げの75%をアップルに納めなければいけないというので二の足を踏んでいます。
アップルのスティーブ・ジョブズCEOは、よい製品を作り出しますが、独占的立場を利用して多大のマージンを要求する、オペレーターは1社で選べない、など価格や流通政策面ではあまりにもあこぎだと私は思います。
さすがに最近は多くの国で携帯オペレーターを複数にして選択できるようにしました。サムスンをはじめ、多くの企業が世界中でアップルに依存しないでも同じことができる機種の開発に余念がありません。iPhoneが予想より伸びていないのも、そのへんに原因があるのではないでしょうか。
ソフトバンクの孫正義社長にはiPhoneを使った“隠し球”が何かあるのかもしれませんが、日本でのインパクトは小さいと思います。
日本の場合、iPhoneのような機能は既存の製品でほとんど達成しています。しかも、大半の利用者は携帯電話のキーを片手の親指で操作することに慣れていますから、iPhoneのような画面へのタッチ式操作はなかなか受け入れられない可能性があります。
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ビジネス・ブレークスルー(スカイパーフェクTV!757チャンネル)の番組「大前研一ライブ」から抜粋。

