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「今週のデジタルうんちく」低価格小型ノートPC(上)スペック抑えた4万円台

EeePC 米調査会社IDCの予測によると、2008年の世界パソコン出荷台数は、3億台の大台に乗るという。出荷増を牽引しているのは、最近続々と登場している低価格の小型ノートパソコン。CPU性能やハードディスク容量などを抑えることで低価格化を実現した製品だ。現在はまだ、「2台目」としての利用が主だが、ネットのインフラ整備やモバイルPC用CPUの高性能低価格化などにより、将来のメーンマシンとなる可能性も高い。低価格小型ノートPCの現状を3回にわたって紹介しよう。

 本日は、低価格小型ノートPCの火付け役となった台湾ASUSTek(アスーステック)の「EeePC(イーピーシー)」を取り上げる。

 EeePCは昨年6月、台北市で開催されたコンピューター見本市で発表された。今年1月25日には日本でも4万9800円で売り出され、わずか3日間で初期ロット分の1万台が売り切れたという。すでに、格安店では4万円を切る価格になっており、最新の携帯電話の端末台より安い。

 7型ワイド液晶搭載のB5サイズで、重さは約920グラム。一見すると普通のノートパソコンだが、機能はかなり抑えられている。

 CPUはインテルの「モバイルCPU」としか発表されていないが、通常のCPUより処理速度は遅い。メモリも標準で512MBと少ない(ただし、2GBまで増設可能)。キーボードも小さいので、入力には多少の慣れが必要だ。

 一番のポイントは、ハードディスクの代わりに4GBのフラッシュメモリドライブを採用している点だ。大容量のデータは蓄積できないが、ハードディスクの欠点である衝撃に対する弱さからは解放されたので逆にモバイル向きと言える。フラッシュメモリは起動もシャットダウンも速く、これもモバイル向きだ。

 OSはウィンドウズXP。4GBのメモリの約半分はOSやアプリケーションソフトなどに使用されているので、データの蓄積や新たなソフトのインストールはほとんどできないと考えた方がいい。ただ、ネットに接続するためのブラウザやメールソフトはインストール済みなので、ふだんのパソコン利用がネット閲覧とメール程度という人には必要十分だ。

 データの蓄積はできないが、USBポートを利用した有線接続や無線LANでインターネットに接続できるので、ウェブ上のメールサービスや「グーグルドキュメント」のようなオンラインソフトサービスを利用すれば、データはネット上に保存できる。データをネット上に置いていれば、自宅や職場のメーンのパソコンからも利用できる。

 携帯電話やPDAなどのモバイル端末はそれなりに便利だが、外出先でもパソコン向けのホームページを見たいという人や、きちんとしたキーボードで入力したいという人がEeePCを購入しているようだ。低価格なので、子供に1台買い与えるというお父さんもいるという。

 ちなみに、携帯電話端末より安いと前述したが、EeePCはウェブカメラやマイクも搭載しているのでスカイプなどのソフトを入れればIP(インターネット)電話としても利用できる。

投稿日: 2008年07月03日

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