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「今週のデジタルうんちく」低価格小型ノートPC(中)ウィルコムD4
公衆無線LANの普及や、携帯電話会社による高速データ通信の定額制導入などにより、屋外でノートパソコンを使いやすい環境が整ってきた。低価格小型ノートPCが続々登場しているのも、こうした流れを受けたものだ。今回はインテル社の高機能低価格CPU「Atom(アトム)」を搭載した「ウィルコムD4」について紹介する。
Atomは4月2日に発表されたポケットサイズのインターネット端末向けCPU。パソコン用のウィンドウズを動かすだけの処理能力を持ちつつ、消費電力は従来のノートPC用CPUの15分の1以下という省エネ仕様。次世代高速無線LANにも対応しており、環境にもフトコロにも優しいCPUだ。
このエコCPUを搭載した端末として真っ先に発表されたのが、7月11日発売予定の「ウィルコムD4」(シャープ製)。ウィルコムはウィンドウズ・モバイル搭載のPHS端末「W―ZERO3」シリーズを発売しているが、D4は同社として初めてのウィンドウズ・ビスタを搭載した製品だ。
サイズは約188×約84×約25・9ミリで約460グラム。5型ワイド液晶と64キーのキーボード搭載で、ハードディスクは40GB。オフィス2007やパワーポイント2007も付属している。
見た目は小さなノートPCだが、PHS機能を内蔵しているので“大きなPHS端末”とも言える。操作はキーボードのほか、スタイラスペンでのタッチパネル操作、画面右側の「光るタッチパッド」を親指で操作するなど多彩だ。利用形態も3パターンあり、(1)キーボードを閉じたそのままの状態で液晶画面を見る(2)液晶をスライドし両手で持ちながらキーボード入力する(3)液晶をノートパソコンのように開いて両手で入力する―といった使い方が可能。
ネット接続も3通りで、(1)PHS通信(2)内蔵無線LAN(3)別売りのクレードルで有線LAN接続―という方法がある。
W―ZERO3シリーズはぎりぎり携帯電話サイズなので、通常の端末のように片手で通話できるが、さすがにD4単体での片手通話は無理だ。そのため、付属のヘッドセットや別売りの子機(ブルートゥースハンドセット)で通話する。
ビスタが起動している時のみ発着信ができ、スリープ状態やシャットダウンしているときは着信履歴が残るだけ。通話機能をOSとは別に起動させるなどの方法もあると思うが、データ通信を優先に考えたということだろうか。
価格は、一括払いで12万8600円。2年契約の分割(24回)払いは頭金3万9800円で月々3700円。実際には定額データ通信プラン「新つなぎ放題コース」の月額3880円が加わり、合計7580円になるところを月1600円割引されて月額5980円の支払いで済む。いずれにしても、初期費用4万円弱でビスタ搭載のモバイルパソコンが手に入ると思えば安い。
ところで、D4発売日の7月11日にはソフトバンクから「iPhone 3G」も発売される。OSも形態も異なるモバイル機器だが、この2機種がどのように売れるのかも興味深い。
■「今週のデジタルうんちく」低価格小型ノートPC(上)スペック抑えた4万円台

