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「言葉のタネ明かし」~目
新聞各社はそれぞれ、用字用語集やハンドブックと呼ばれる「言葉の取り決め集」をもっていて、その取り決めに従って記事を書いたり見出しをつけたりしている。なかには、こんなことも書いてある。
「順序を表す『目』には、主として横並びの空間系列に2通りの使い方がある。左からABCD…という並びがあるとき、左から3番目はCであるが、Aから3番目のように起点を具体的な事物で示す場合は、Dを指す」(産経ハンドブック)
このような原則を一応設けてはいるものの、実際の記事では読者によって受け止め方が随分と違ってくるケースが多い。例えば、ABCD…の順で駅が並んでいる路線で、「A駅から3つ目の駅」はCなのかDなのか。このような場合は誤解を避けるため、「3つ目の○駅」と駅名を明示するのがむしろ原則とされる。
年月日を数える「目」もなかなか分かりにくい。事件発生が5日とすると、「事件から3日目」はいったい何日なのか。産経の基準では、期間の経過を表す「目」は最初の日を含めるとしているから、事件発生の5日を1日目と数える。そこで3日目は7日ということになる。
これについても読者が「8日」と受け止めることも予想され、「事件発生から3日目の7日」といった親切な書き方を心がけている。
(産経新聞大阪編集局校閲部長 清湖口敏)
■その他の「言葉のタネ明かし」
「無人島」 「拉致」 「ぞっとしない」 「死亡」 「伸るか反るか」 「汚名挽回」 「蛙の子」 「嘘」 「悲喜こもごも」

