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便秘に効く温泉―山形・天童温泉
温泉が身体にいいのは、湯につかるだけがすべてではない。飲用が認められている源泉もある。たとえば、飲泉すると、便秘気味の人に効果があるとうたわれている温泉だ。
温泉コンサルタントの中澤克之氏はこう語る。
「温泉分析書には、浴用のほかに、飲用の適応症もあります。飲泉すると、胃腸の活動が活発化して、小腸や大腸の便通をよくするんです。ただ、飲用上の注意は必ず書いてあるので、事前によく読むことが必要です」
お勧めは、山形県の天童温泉。将棋駒で知られ、山寺への拠点にもなっている温泉地だ。「湯の香 松の湯」の森谷智昭社長は語る。
「昔、ばあちゃんの時代は、温泉を沸かしてお茶飲んでたんですよ。泉質は硫酸塩泉で、ナトリウムやカルシウムの成分が多い。若干アルカリ性か中性でサラッと癖もないので、体にいいんですよ。体が温まれば、血液の循環がよくなり、体のバランスを整えます。胃腸の働きをよくして、刺激を与えれば、お通じもよくなるんだと思います」
宿は十数軒。「松の湯」は、協同組合から配湯される硫酸塩泉と、自家源泉の2種類がある。今月末までは、サクランボが最盛期。山形新幹線の天童駅から徒歩約15分。駅から送迎サービスもある。
群馬県の老神温泉にある「東秀館」も、自家源泉の飲泉の適応症で慢性便秘をうたう。
同宿に聞くと、「分析表では、無色単純温泉ですが、硫黄も多少含まれています。飲用許可が出ていて、胃腸の活性化にいいようです。無色透明なのに、その日の湿度や気温によって、湯の色が濃い緑色に変わったり、白く濁ったりします。昔、矢に撃たれた赤城の神様が、傷を浸したら、たちどころに治ったので“老いてでもいたい”と言ったとの伝説が、老神の由来のようですね」。
同温泉は、宿が十数軒。約300年前には湯治場として知られていたという。JR上越線沼田駅からバスで約50分。峠を越えた片品川の渓谷沿いにある温泉だ。
じめじめした季節は、体をすっきりさせたい。

