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福や金がカエル、働き方をカエル、日本をカエル

カエル 梅雨どきだから…ではないが、カエルが今、スポットを浴びている。縁起物、ユニークなキャラクターイメージで親しまれているが、サラリーマン生活にかかわりも…。

 まず今年は「国際カエル年」。国際自然保護連合と国際動物園水族館協会が、両生類の減少を訴えた世界的なキャンペーンとか。

 日本動物園水族館協会でも、42カ所の動物園や水族館などが、イベントやシンポジウムを実施中。東京では、恩賜上野動物園、多摩動物公園、井の頭自然文化園、葛西臨海水族園の4園が「東京でカエルを見かけたヨ!」などのイベントを開催している。

 たとえば、かつて関東でトノサマガエルと呼ばれていたものが、近年は「トウキョウダルマガエル」になっているが、それも生息条件によっては絶滅する危険のある「準絶滅危惧」種に指定され、「冬でも水のある田んぼや、コンクリートではない水路などの生息条件が合わないと生きていけない。そういう現状を知っていただきたい」と、井の頭自然文化園教育普及係の天野未知さんは訴える。

 カエルには住みづらいのだろう、都市部では減少の一途だが、反比例するように増えているのがカエルファン、グッズだという。

 「以前は輸入物が多かったのが、2000年以降、国内でもカエル商品を扱うメーカー、作家さんが増えています。大人も楽しめるデザインが人気です」と、東京・吉祥寺のカエルグッズ専門店「Cave」。

 一方、カエル文化は今に始まったことではないというのは、自身のサイトに集まったカエル情報をまとめた「かえる新聞縮刷版」(書肆侃侃房刊)の責任編集人・げこげこ大王7世。

 「アニメの原点といわれる平安時代の『鳥獣戯画』にも、カエルは描かれています。権力者の象徴のサル、いたずら好きのウサギをカエルはからかっている。昔から縁起物や出世の象徴、キャラクターに愛らしさもあり、身近な存在でした」

 そう、サラリーマンとしては、おたまじゃくしから変貌して成長する出世の象徴、また福や金がカエル(帰る)という縁起物にも通じる。それもオヤジギャグと侮るなかれ。

 国や経済界、労働界が昨年策定した「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)」の行動指針を推進する国民運動の名称もずばり「カエル!ジャパン」なのだ。7月上旬から駅などにお目見えするポスター、マークなどにも注目されたい。

 「すでにワーク・ライフ・バランスに取り組んでいる先進的な企業もあるが、それを社会全体に広げるのが目的。働き方をカエル(変える)、日本をカエル…カエルの気持ちと親しみやすさから、カエルをキャラターにしました」(内閣府・仕事と生活の調和推進室)

 そういや昔、「カエルコール」なんてのもあった。そして今、早く帰りたい、でも帰れない…そんな働き方の変革を、カエルが助けてくれるかも。
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 ■かえる祭りも
 長野県松本市の「縄手通り」商店街では28、29日に「かえる祭り」が実施される。商店街のシンボルとして1972年に「かえる大明神」を建立、89年に東西にカエルの石像も設置、2002年から町おこしの一環で祭りを実施している。

 全国からカエルグッズ店舗が出店し、毎年2000人超のカエルファンが集結。スタンプラリーなどのイベントや、シンポジウムも開かれる。

投稿日: 2008年07月04日

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