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菅野浩司とまたまた愉快な仲間たち ― 新人のレースは暖かく見守ってね
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期の変わり目は、辞める選手あり、夢を求めてデビューする選手あり。
つくづく自分はこの世界に長くいるなぁ、って感じるよ。
そんな中、先日の花月園競輪で、新人のほろ苦いデビュー戦に遭遇した。
その時、自分は予備選手。
まさか当日に欠場選手が出るなんて夢にも思わなかったから、大した緊張感もなく参加したら、そのまさかの事態に。
予備手当ての3万円をあてにしていたから、財布の中身は千円札数枚だけ。
これでマッサージできるのかな? なんて寂しい心配しちゃったよ。
本当に情けなかったね。
でも参加したおかげで、ビックリする現実に遭遇したよ。
地元の新人選手・山本淳(32歳)の初賞金なんだけどさ。
結果は内抜きで失格。
で、いくらだと思います?
なんと手取り2900円!!
2日間拘束されてだよ。
信じられなかった。
確かに失格は賞金0円なんだけど、夢を求めた結果がこれじゃ、あまりにも悲惨。
予備で乗れなかった方がお金が貰えるなんて、不思議な感じがしたね。
選手の賞金合計は日当、出場手当て、本賞金と、主にこの3つから成り立っているんだ。
日当、出場手当ては、上も下も一緒。
いま開催されているGⅠの様に、本賞金が高いレースに乗っている選手ほど稼ぎがよくなるわけ。
で、なんで山本の手取りが2900円になってしまったかというと、競輪学校での生活費の返済。
なんでも賞金の中から、1日1万7000円天引きされるらしい。
競輪選手というと高額所得者のイメージがあるけど、現実は経費やら会費やらで大変なんですよ。
せめて3日間走ったらとか、本賞金の中からとか、条件をつけてあげた方が、本人の為の様な気がするね。
日銭が無いプロ選手なんて、それこそ夢を壊してしまうから。
もしこれが遠征だったら、誰かにお金借りなきゃ帰れないじゃない。
そんな心配をしていたら、函館競輪で同じくデビュー戦で、内線踏み切りの失格をした選手が出てしまった。
静岡大学大学院を卒業した学士レーサー佐野恭太(静岡・28歳)。
ルールの事なんか百も分かっているだろうし、何やっているんだよ、って感じ。
期待したファンに申し訳ないよ。
確かに、舞い上がってしまうのしょうがないけど、賞金を稼げて初めてプロ。
お客さんに貢献して、初めてプロ。
生活できて、初めてプロ。
もう一度、自分を見つめ直して欲しいね。
脚力だけなら新人が一番あるんだから。
新人のレースは、前を取って突っ張るか、引いて巻き返すかの2通りの戦法で十分。
その方がファンも推理がしやすいはず。
それで5着に残れないようじゃ、練習不足だよ。
先日引退した滝沢先生のレースは驚くほど単調だった。
分かりやすいレースほど、ファンの心を掴むことを学んで欲しいね。
ファンの皆さん、新人のレースは暖かく見守ってください。
間違いなく大化けする選手が出てきますから!! (競輪選手・菅野浩司)
