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生活改善で「健脳」取り戻せ!
最近「固有名詞や人の名前がすぐ出てこない」といったボヤキをよく耳にする。こんな時、頭をよぎるのが「認知症」の3文字。最近の研究では食生活とも大きな関わりがあることが分かってきている。病気を疑う前に、食べ物をチェックし「健脳」を取り戻そう。
■国内200万人以上、危険水域は「50歳」
「アルツハイマー病の認知症も、脳血管性と同じように、生活習慣病が関係している」と指摘するのは、『認知症を防ぐスーパー健脳食』(講談社)の著者で、自治医科大学附属さいたま医療センター神経内科の植木彰教授。世界中で行われているさまざまな栄養調査から、「認知症を防ぐには、食生活の改善が必要」と提唱している。
同教授によると、国内の認知症患者は、200万人近く。早ければ50歳代から認知症にかかる人もいるという。
「いまは、医療や栄養、環境が良くなって、普通に100歳まで生きられるようになりました。だから、認知症も生活習慣の影響を受けて、普通に誰もが発症するようになったんです」
■「食べ過ぎ」はイエローカード
では、どのような食生活が認知症に影響するのか。
「中年から高年期にかけては、食べすぎや、カロリー摂取過剰、脂肪の取りすぎなどが、糖尿病などの生活習慣病の原因となり、認知症を招きます。逆に、高齢になると、食が細くなって栄養が不足。魚や野菜の取らなさ過ぎは危険だということがわかってきたのです」
実際、米国では認知症の発症率が減ってきたとの論文が出た。背景にはこうした生活習慣の改善があるという。
■甘いモノ、肉食は大敵
中でも、脳の働きにいいと思われてきた甘いものの取り過ぎは要注意。急激に血糖値を上げ、高インスリン血症を引き起こし、アルツハイマー病の危険性が高まるようだ。
また、認知症ではない人は、DHAなどの含まれる魚をよく食べる一方、アルツハイマー病の人は、肉を中心に食べる割合が高かった。植木教授は「1切れ90㌘だとすると、週に5、6食は魚を食べてほしい」と勧める。
さらに、野菜をたくさん食べるほど、ビタミンCなどの抗酸化物質が豊富に含まれていて、認知症の危険性が低下。とくに緑の野菜は、最も効果が高かった。納豆や豆乳などの大豆も「脳にいい働きをする」という。
■おすすめは赤ワイン
意外なところでは、イタリア、スペイン、ギリシャなどの地中海沿岸の料理。長寿者が多いことで注目されている。理由は、魚や豆類のほか、オリーブ油、赤ワインなどが、脳にいいらしい。
「食生活と脳のメカニズムとの関係が明確になってきた。その後も、40代から55歳くらいまでの生活が認知症に影響しているとのデータがどんどん集まっているんです」と植木教授。40歳を過ぎたら、食生活を見直すことが、高齢期以降の健脳のためかもしれない。
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健脳生活 五カ条
その一 甘いお菓子、肉類の取り過ぎは即刻やめるべし
その二 魚は毎日ほぼ1食を目安に食べるべし
その三 緑黄色野菜をたくさん食べるべし
その四 納豆や豆乳など大豆類は毎日摂取すべし
その五 地中海料理のオリーブ油なども積極的にとるべし
