TOP / ピックアップ > 『ひゃくはち』早見和真著

『ひゃくはち』早見和真著

ひゃくはち 高校野球というものはどこか「ウソくさい」。純真無垢、正々堂々、全力疾走…。かつてのNHKの「青年の主張」と同じで、それは決してホントの彼らの姿ではない。朝日新聞と高野連が作り上げた虚構だからだ。

 本書の主人公は、甲子園の常連である神奈川県の強豪「京浜高校」の野球部員たち。たまに練習が休みになると、女子高生との合コン。酒とカラオケで盛り上がった後は、ホテルにシケ込みセックス三昧。果ては妊娠騒ぎ…。けれど彼らにとって一番大事なのは「野球」であり「甲子園」、「仲間」なのだ。

 物語は、同校の元甲子園球児、青野雅人と恋人佐知子の現在と過去がシンクロする形で進む。2人はともに相手に言っていない「過去」があった。ラブホテルのテレビで偶然みた高校野球をきっかけに熱かったあの日々が脳裏に蘇る。“等身大”の球児を描く「青春野球小説」。  (集英社・1470円)

「ひゃくはち」

投稿日: 2008年07月13日

トラックバックURL:

夕刊フジBLOGモバイル

  • http://yfuji.jp/
    夕刊フジBLOGモバイル
  • 携帯も夕刊フジBLOGモバイル

最新記事