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ジメジメ要注意、口のカビ

 ジメジメした“カビ日和”が続くが、カビ(真菌)が住み着くのは何も台所や風呂場だけじゃない。病気を引き起こす代表格は水虫だが、注意したいのは口の中だ。

■ある日突然“コケ”が生えて…
 人の体には多くの微生物が生息しているが、カビもそのひとつ。これらの微生物は普段、お互いバランスを保って仲良く住んでいるが、何かの原因で増殖をはじめ勢力図が変わってくると体に何らかなの症状となって現れる。

 そんな常在菌の中でも、口の中で悪さをすることがあるのがカンジダ。このカビ自体は健康な人でも口や皮膚、消化管や膣などでよく見かける馴染みの“住人”だ。が、口腔(こうくう)内で異常に増殖すると「口腔カンジタ症」を引き起こす。   

 「口の中の粘膜や舌に白いコケ状の薄皮のようなものがちりばめたようにできて、擦るとはがれ、その下の粘膜が赤くなっている」と病態の特徴を話すのは、東京セントラル歯科(東京・八重洲)の寶田博院長。痛みを感じることは少なく、味覚異常を伴うこともあるが、一般的には口の中の違和感、不快感といった漠然とした症状だ。

■黒毛も生える!?
 もうひとつカビの増殖が関係するのが、舌が真っ黒(または濃緑色)になる「黒毛舌(こくもうぜつ)」。舌の表面を覆っている小さく突起した糸状乳頭が伸びきって、まるで毛が生えたように見える状態になる。黒くなるのはカンジタなどのカビが増えると硫黄化合物ができ、それが血液中のヘモグロビンと結びついて起こると考えられている。舌色が変わる以外の症状はとくにない。

■放置すると全身に
 どちらも急を要する症気でもなく、うがい薬(殺菌消毒薬)や抗真菌薬でよくなる。が、長期間放置していると呼吸器や消化器に広がり、全身疾患につながる恐れも。加えて、もっとも注視しなくてはいけないのは、なぜカビが増殖したのか、その原因の究明だ。

■「あっかんべー」で毎朝チェックを
 口腔カンジダ症は、実際には免疫力が著しく低下した高齢の入院患者、抗生物質やステロイドなど薬の長期服用によって常在菌のバランスが崩れて副作用として発症するケースが多い。

 「ただ、見逃せないのは膠原(こうげん)病などの自己免疫疾患や他の病気が背後に隠れて発症しているケース。エイズでは初期の診断のひとつにもあげられている」

 口の中は健康状態が異変として現れやすい場所。
 「毎日、舌を出して見ることは健康管理に役立つ」と寶田院長。
 頭の毛が薄くても舌がボーボーなら、早めに原因を突き止めよう。

投稿日: 2008年07月17日

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