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「温泉の底力」食欲減退と胃弱に効く温泉

温泉 暑くなると、夏バテで食欲が減退し、胃も弱りがちだ。そんなとき、飲用許可証が掲示されている飲泉場であれば、飲泉ができて胃腸にいいことはよく知られている。

 「とくに、二酸化炭素を含んだ温泉は、消化器系によく、弱った胃腸を優しく療養してくれるんです」と、指摘する温泉コンサルタントの中澤克之氏いち押しは、鹿児島県の妙見温泉にある「石原荘」。霧島山麓の天降(あもり)川の渓谷沿いに広がる温泉だ。泉質は、霧島のマグマの影響で炭酸を多く含んだ炭酸水素塩泉。「二酸化炭素泉」ともいわれている。

 同宿に聞くと、「炭酸成分を飲泉すると、血管を拡張。胃酸の分泌を盛んにしてくれますので、食欲が増進されます。私たちは、源泉を4本持っていて、3本使用。合わせて毎分700リットル湧出しています。湯量が豊富なのはもともと、地下にカルデラ状の地層があって、水がたまりやすい地形だったからです。源泉の温度も55、56度。熱交換器で、水分を加えず、空気にも触れずに、温度を下げています」

温泉 JR日豊本線隼人駅から車で15分。肥薩線の嘉例川駅から車で約10分。両駅と鹿児島空港を循環するバスもある。宿泊客なら、隼人駅か鹿児島空港からタクシーに乗れば、料金1000円以上はサービスしてもらえる。

 奈良県の入之波(しおのは)温泉「山鳩湯」も、飲泉すると「胃腸にいい」と評判だ。泉質は、二酸化炭素を含んだ炭酸水素塩泉。吉野山の山間のダムの脇にあり、毎分500リットルの湯がわく。

 「体の外傷だけでなく、内傷も治すらしいんです。だから、飲用すると、胃かいようにもよろしいようですね。おなかがゴロゴロ鳴るほど、ガスがよく出るし、お通じにいいからとの評判で、お客さんはみなさん飲まれています。あふれている湯は、自由に持って帰ってもらっています。湯が噴出するときは透明ですが、空気に触れると、淡い黄褐色に変化します。あまり熱くないので、湯ざわりもやわらかいですね」(山鳩湯)

 近鉄の大和上市駅からバスに乗って、杉の湯停留所で下車し、車で約20分。宿泊客は、停留所まで送迎サービスがある。

 胃弱気味の人には、お勧めかもしれない。

投稿日: 2008年07月18日

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