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書道家・武田双雲さんと読書
本は大好きですね。広く浅く読む傾向があります。老子、孔子、空海や仏教に関する本から、ホーキンスの宇宙論や未来、分子、細胞について書かれた理科系の本までですね。
最近の本では日野原重明『生き方上手』。96歳の著者の、悲しみに寄り添うことが生きる力にもなるという主張に共感しました。言葉の力を持っているなと感じたのは田口ランディ『寄る辺なき時代の希望』。僕とはちがう価値観で書かれていて、その分、自分の狭さを教えられました。
言葉を書く仕事をしていますので、本からもインプットし、書にアウトプットしますが、1冊の本からすぐに書けるわけではなく、いろんな本を読むことで、その集積から例えば「悲」という書が生まれます。
本選びは人から薦められたり売れているからとかではなく、直感を大事にしています。
座右の本は王ぎ之(おうぎし)の『蘭亭序(らんていじょ)』。書家が必ず読む名著で、酔っ払って即興で書いたものといわれていますが、書道技術はもちろん言葉の内容がすばらしいのです。自著には『心にひびく「論語」』『たのしか』などがあります。
(書道家 武田双雲さん)

