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小机敏昭院長-下肢静脈瘤の日帰り手術先駆け

■ブラックジャックを探せ!小机クリニック(東京都あきる野市)小机敏昭 院長(59)

小机敏昭院長 JR武蔵五日市駅から檜原街道を西へ車で進むこと10分。豊かな山懐に囲まれた緑の中にたたずむしゃれた診療所。よもやここで過去650に及ぶ下肢静脈瘤(りゅう)の日帰り手術が行われてきたとは思えないのどかな環境だ。

 院長の小机敏昭医師は、母校の慈恵医大で研鑽(けんさん)を積んだ心臓血管外科のスペシャリスト。20年前に父の生家がある現在の地にクリニックを開き、以来下肢静脈瘤の日帰り手術を柱に、地域医療を展開中。

 「20年前は、日帰り手術という考え方自体がなかった時代。でも、大学で血管の手術を専門にやっていたので、自信はありました」

 その自信通り、これまで手術による深刻な合併症などのトラブルはただの1件もない。

 「今でこそ日帰り手術を行うところが増えましたが、当時は他になかったので、多摩地区以外のずいぶん遠くからも患者が来ました。23区はもちろん、神奈川や山梨県からも来ましたよ」

 下肢静脈瘤とは、脚の静脈の弁が損傷して血行不良となり、痛みやむくみなどの症状を起こすもので、立ち仕事の人に多い疾患だ。

 手術方法はいくつかあるが、小机医師はストリッピングとよばれるもっともポピュラーな術式を選ぶ。難度の高い心臓血管手術で鍛えているだけに、ていねいで確実な手技にこだわりがある。

 一方、本来の専門である心臓についても、今もニーズが高い。手術は行わないものの、診断やセカンドオピニオンを求める患者が西多摩全域から集まってくる。

 「やっぱり心臓の相談を受けるとうれしいものですよ」と話すが、町の診療所の院長として、在宅診療を含むあらゆる疾患の初期治療に当たる現状を楽しんでいるようにも見える。
 高度な専門技術を生かしつつ、地域に根差した医療提供を地道に続けるその姿は、大病院志向の日本人の目には、逆に新鮮に映るかもしれない。
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こづくえ・としあき
 1948年東京都生まれ。74年東京慈恵会医科大学を卒業後、同大心臓外科に入局。同講師を経て89年に小机クリニックを開業し院長。現在西多摩医師会理事、あきる野市医師会長を兼務。心臓血管外科専門医。医学博士。趣味はカメラ。

投稿日: 2008年07月18日

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