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実りある人生送るための「自分未来史」
「自分史」は来し方を振り返るものだが、「未来自分史」というのはご存じだろうか。元タリーズコーヒージャパン社長、松田公太さん(39)がおすすめの人生設計ツール。その意義と書き方を紹介しよう。
先ごろ、「仕事は5年でやめなさい。」(サンマーク出版)を出版した松田さん。「人生は短い。何年かおきに大目標をつくって人生の目的に向かって進んでいったほうが、より実りある人生を送れるというきっかけづくりになれば」との思いを込めたという。
「5年」は、一つの仕事で「経験のかたまり」とできる期間で、「五輪やサッカーのW杯が4年に1度なのは、人間が一つのことに集中して体を酷使できるのが4年ぐらいだからではないか。普通の人なら5年か」のイメージも。
松田さんも5年スパンでステップを踏んできたが、そのベースになったのが、27歳のときに初めて書き、著書でも紹介している「未来自分史」。
紙は2枚あれば何でもいい。1枚は「過去を振り返る」用で、「誕生~学校時代の履歴・記憶に残るエピソード」「長所・短所」「一番好きな人・どんな恩返しがしたいか?」「最も嬉しかったこと・悲しかったこと」などを記す。
「自分と向き合うもので喜怒哀楽、個性、長所・短所に人生の目的になるヒントがある。一番好きな人というのは、その人を幸せにするためにという考え方で力を発揮できるから」
もう1枚は「未来史」用で、「人生の目的」を掲げたうえ、現在年齢から1年1行の表に1年ごとの小目標、5年ごとの大目標、さらに自分の死亡推定年齢(死因)まで書き込む。
「目的」は一生をかけて目指す場所(事柄)、「目標」はそのために経ていく道標のことだ。
「目標はできるだけ数字で書く。転職なら“転職して年収を500万から700万に”、英語なら“TOEICで700点を取る”…。明確に設定することで、自分に甘くできなくなる」
ちなみに、松田さんの目的は「食を通じて文化の架け橋になる」で、幼少期に米国で味わった悲しさが発端。また死亡推定年齢は「50歳」、死因は「心臓病」だが、「書いてみると人生は短いこと、“残り時間”の少なさを実感でき、危機感のなかで猛ダッシュする気分が高まる」とか。
「未来自分史」は年齢に関係なく、中高年なら大目標を1~2年ごとにしてもいいそう。お試しあれ。
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まつだ・こうた
筑波大学卒、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)入行。1995年に米国で飲んだタリーズコーヒーを日本に広めることを決意。97年に1号店出店後、株式上場、約300店舗の一大チェーンを築いたが、2007年社長退任。08年タリーズコーヒーインターナショナル会長。
