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テレビゲームに原点回帰ブーム到来

テレビゲームに原点回帰 いまのテレビゲームは、最新の3D(三次元)グラフィック技術などを駆使し、バーチャル・リアリティー(仮想現実)を目指しているイメージがあるが、最近はその逆で「原点回帰ブーム」とでも言うべき状況になっている。

 「ブーム」の火付け役は、任天堂「Wii」のダウンロードサービス「バーチャルコンソール」。中高年には懐かしいコナミの「グラディウス」や任天堂の「メトロイド」などの旧作ゲームが500円から買えるとあって、昔のゲームファンがこぞって購入した。

 その人気はすさまじく、任天堂によると、全世界のダウンロード売上額は今年3月末現在で78億円を突破したという。この金額には新作ソフトのダウンロードサービスである「Wiiウェア」も含まれているが、「Wiiウェア」は今年3月にスタートしたため、売り上げのほとんどは「バーチャルコンソール」によるものとみられる。

 この「バーチャルコンソール」人気は、新作ソフトの企画にも影響を及ぼした。バンダイナムコゲームスは先月26日、ニンテンドーDS向けソフトとして、昔のファミコンゲームのダイジェストを集めた「ぼくらのテレビゲーム検定 ピコッと!うでだめし」(5800円)を発売した。

 同社の関係者は「ルールがシンプルで、誰でも遊べるファミコンの良さを再現したくて作った。いずれのゲームも10秒程度で楽しさがすぐに味わえ、いつでもやめられる。そんな原点回帰を目指した」と話す。

 反応もまずまずで、「レトロ系ゲームファンは、すごく楽しんでいる。単に懐かしいだけでなく、(ゲーム機の性能向上で)昔は不可能だった課題にチャレンジできる点も喜ばれているようだ」(同)という。

 カプコンも新作「ロックマン9」を、ドット絵の”ファミコンの新作”として、「Wiiウェア」で配信する予定だ。

 一方、ソニー・コンピューターエンタテインメントのゲーム機「プレイステーション3」のダウンロードサービス「ゲームアーカイブス」にも、スクウェア・エニックスが6月に参入する。

 業界関係者は「プレイステーション系のソフトを大量に持つスク・エニが、レトロ系ゲームの売り上げ強化に乗り出すのではないか。『バーチャルコンソール』の売り上げがあまりにもすさまじいから、ソニーもスク・エニも無視できないだろう」と話す。レトロ系ゲームの中に“宝”を探す業界の「原点回帰ブーム」は当分続きそうだ。


投稿日: 2008年07月24日

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