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「昔々の健康食」黒ごま―頭脳力、記憶力UP
「開け、ごま!」
アラビアンナイトの物語に出てくるアリババの呪文である。これを唱えると、巨大な岩山の扉が開く。洞窟の中には砂漠の盗賊たちが盗んだ金銀財宝が山のように隠されていて、アリババは一夜にして大金持ちになってしまう。
それを知ったのが兄のカシム。自分もひと山当てようと、アリババに呪文を教えてもらい、盗賊の隠れ家に忍び込む。
「開け、ごま!」
巨大な岩が音もなくオープン。興奮したカシムは、持てるだけの金銀を袋に入れ、岩の扉の前で呪文を唱えようとした。ところが思いだせない。「開け、ひょうたん!」。開かない。「開け、ナントカ!」。びくともしない。あせったが、ついに開かなかった。まごまごしているところに盗賊たちが帰ってきて、殺されてしまう。
カシムの失敗は「ごま」を思いだせない点にあった。つまり脳の機能が弟のアリババよりも劣っていたのである。記憶力の差が運命を変えてしまったのだ。
ではなぜごまなのか。物語の作者には、ごまの効能として頭脳力や記憶力がよくなるといった経験的な知識があって、呪文に「ごま」を使ったのだろう。脳にインプットした情報を必要なときに、早く正確に取り出せる能力こそ、できる男の条件だ。
(食文化史研究家・永山久夫)
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用い方
小瓶に入れて携帯すべし。食事のたびに忘れずにご飯にかける。脳を劣化させる活性酸素を除くセサミンが多い。カルシウムやビタミンB類も豊富。ケータイやパソコンばかりに頼っていると、カシムになるぞ。黒ごまを忘れるなよ。
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