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疲労の放置は要注意 慢性疲労症候群

 連日の30度超えに「疲れが取れない」「集中力が低下した」と訴えるサラリーマンも多いはず。症状が長引けば「慢性疲労症候群(CFS)」と呼ばれるれっきとした病気に。放置すると出社不能状態にも陥るという。危険を知らせる身体症状は事前にチェックだ!

■うつとの識別
 「慢性疲労症候群(CFS)は15―16年前、明らかになった病気です。鑑別のポイントは、うつ病などの精神症状との違い。臨床医としては、微熱、のどが痛い、リンパ節が腫れている―などの身体症状を診ます。どこの病院へ行っても、はっきりした原因がわからないため、遠くから診察を希望して訪れる患者さんも多くいるほどです」

 こう指摘するのは、CFSに詳しくその診療をしている、(財)東京都保健医療公社・多摩北部医療センター内科部長の高橋孝医師だ。

 「疲れがたまると、体の免疫力が落ち、リンパ系に異常をきたします。そのまま修復できないと、脳やホルモン分泌にも波及してきます。神経系、内分泌系、免疫系のどれか1つに異常があると、他の2つにも影響してくるのです」

■症状
 放っておくと、倦怠感のため、活動性が低下。やがて、勤務先に出社できなくなり、身の回りのことができず、終日寝たきりになることもあるという。

 病院に行くかどうかは、自覚症状10項目のチェックシートで判断を。

 「痛み、発熱、疲れといったアラームが1つでも出ると、自己防衛のため、休息をとるようになるんです。休息を取り続けると、脳の中で、神経細胞を刺激しているものが低下して、神経細胞が死んでいく。結局、脳が萎縮(いしゅく)して小さくなり、ますます動かなくなるという悪循環に陥るのです」

■治療と予防
 治療は、個人のライフスタイルに合わせて、運動療法、心理療法、漢方薬、ビタミン剤などを処方。慢性的な疲労をとる。

 では、日頃の予防法はどうすべきか。じつは、疲れたときに、休むことは逆効果。家の中ででも、週に2―3度は、ちょっとしたストレッチなどで筋肉をほぐすことが重要だという。

 昼と夜の体内時計が狂っている人にも、CFSが多く見られるらしい。

 「朝、光を浴びると、頭の中で活動ホルモンが出てきて、脳に刺激が行く。だから、まず朝の光を浴びることが大事。夜は、深部体温が低くなっていて、朝の体温を上げるときに、朝食を食べることも必要。脳に活動モードを知らせ、深部体温もグンと上がり、体内時計をリセットさせるのです」

 早起きと軽い運動で、この暑さを乗り切りたい。

《かんたんチェックシート》

(1)37・2―38・3度の微熱がある。または、悪寒がする。
(2)のどが痛い
(3)リンパ腺が腫れている
(4)筋力が低下した
(5)筋肉痛がある
(6)軽作業後、24時間以上全身の倦怠感が続く
(7)頭痛がする
(8)関節が痛い
(9)もの忘れが激しい
(10)眠れない、または起きられない

(上記の症状が6カ月以上続く、または、繰り返し起こるか?)

※3―5個でCFSの傾向、6―7個 CFSの疑い、8個以上はすぐに医師の診察を

投稿日: 2008年07月29日

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