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プロ野球スポンサー探しの四苦八苦事情

■江尻良文編集委員「球界に直言!」
 31日に京セラ大阪ドーム、8月1日は横浜スタジアムで開催のオールスターゲームは、新たな試みをしている。選手が選ぶオールスター選手。ファンが選出したホームランダービー出場者。2つの新企画だ。選手間投票は、人気中心のファン投票だけでなく、真の実力優先のオールスター選手選出が狙いで、ホームランダービーの方はファンが見たい長距離砲同士の夢のホームラン合戦のアトラクションだ。勝者には50万円の賞金も出る。

 京セラドーム大阪は、セが阪神・金本、巨人・ラミレス、パはオリックス・ローズ、西武・GG佐藤。横浜スタジアムではセが横浜・村田、巨人・ラミレス、パは西武・GG佐藤、楽天・山崎。ファン投票の結果は順当と言える。ペナントレースでホームランを量産しているラミレス、GG佐藤が2試合とも出場、その一方で地元色が出ていて大阪で金本、ローズ、横浜では村田、山崎というのも悪くない。

 この2つの新企画の裏には、実はスポンサー探しに四苦八苦する厳しい現実がある。長年、オールスターの冠スポンサーになっていたサンヨーが経営不振で降板してから、昨年、今年と1年ごとに変わっている。昨年がヤンキース・松井がCM出演していることで知られる中古車販売の大手・ガリバー、今年は新車発売のタイミングにピタリということでマツダが1年限定の冠スポンサーになっている。

 「サンヨーが降板しても大丈夫。オールスターは冠スポンサーになりたがっている企業がたくさんあるので、心配ない」と主催の社団法人・日本野球機構サイドは強気だったが、1年ごとにスポンサーが変わっているのを見れば、当てはずれの現実が嫌でも浮き彫りにされる。冠スポンサーに少しでも喜ばれるような新企画、それが今回の選手間投票、ファンが選ぶホームランダービーということになる。

 社団法人・日本野球機構のもう一つの顔である日本プロ野球組織(NPB)のパートナー企業も最盛期の半分になり、コナミ、新日本石油、日本生命の3社になっている。主な収入源は12球団の供出金、オールスター、日本シリーズの3つしかないだけに、スポンサーは重要だ。セ、パ交流戦を巡り、現状維持のパに対し「24試合は多すぎる。18試合に減らしたい」と反対していたセ・リーグが当然腰砕け、「現状の24試合でいきたい」とひょう変したのも、冠スポンサーの日本生命のご威光といわれている。

 「本来ならば最初の2年間実施していた36試合に戻すのがベスト。24試合からさらに減るのならば、スポンサーになる意味がない」という日本生命側の降板辞さずの強い意向にセ側が仰天して白旗を揚げたというわけだ。現在、問題になっているのがクライマックスシリーズだ。パ側が先行してプレーオフを導入、昨年からクライマックスシリーズとなり、セも実施しているが、同一歩調がままならない。「セ、パが今のように勝手にやるのではなく、同じスポンサーを探してやった方がメリットがある。そうすべき」と日本野球機構(NPB)サイドは主張しているが、現状ではセ、パは反目している。

 10月をメドにコミッショナー事務局、セ、パ連盟の3局が統合されることになっている。そうなれば、まずはクライマックスシリーズの統一スポンサー探しが必要だろう。加藤新コミッショナーの大事な仕事になる。

投稿日: 2008年07月31日

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